『戦場のメリークリスマス』助監督が自らの著書を映画化、織田梨沙、満島真之介、吉岡里帆ら出演

大島渚監督作『戦場のメリークリスマス』で助監督を務め、日本映画に造詣も深いロジャー・パルバースが、日本の沖縄を舞台に平和への想いを込めて書いた自身の著書を映画化。日豪合作映画『STAR SAND -星砂物語-』の公開が決定した。

STAR SAND

主演を織田梨沙が務め、共演に満島真之介、吉岡里帆、三浦貴大、ブランドン・マクレランド、寺島しのぶ、渡辺真起子、石橋蓮司、緑魔子らが名を連ねる。主題曲は『戦場のメリークリスマス』以来、ロジャー監督と友人関係を築いてきた坂本龍一が提供。

大友啓史監督作『秘密 THE TOP SECRET』にてヒロイン・露口絹子役に大抜擢されスクリーンデビューを果たした織田。起用理由にロジャー監督は「わたしは40年にわたって、芝居の演出や映画関係の仕事をしていますが、 織田梨沙さんほど演技の深さとエモーションの広さを表現する若い女優は見たことが ありません。 彼女は、星砂いっぱいの空に新しい星をもたらした大スターだ」と語っている。

ストーリー


1945年の沖縄。戦禍からは遠く離れた小さな島に渡って独り暮らし始めた16歳の 少女・洋海(織田梨沙)は、洞窟で脱走兵である日本人・隆康(満島真之介)とアメリカ人・ボブ(ブランドン・マクレランド)という2人の青年に出会う。戦うことが厭になって軍を離れた“卑怯者”同士の日本兵と米兵は、洞窟の中で暮らすうちに心を通わせ合い、彼らを気に掛ける洋海は足しげく洞窟を訪れ、 三人の間には不思議な関係が築かれてゆく。しかしある日、隆康の兄・一(三浦貴大) が洞窟にやって来る。足を怪我した一は養生のために隆康やボブらと共に暮らすことになるが、アメリカ兵であるボブは敵であり、隆康は国の裏切り者でしかなかった。ボブと隆康に対する一の敵意は、洋海の目の前で悲劇を引き起こしていく──

2016年東京。友人らともあまり馴染めず、大学にも何となく通っているだけの志保(吉岡里帆)は、卒業論文の題材として戦時中の沖縄をテーマにしてはどうかと教授に示唆され、一冊の日記を手渡される。そこには1945年の沖縄の小島で暮らしていた16歳の少女の見聞きしたことが書かれていた──。

志保はそれを読み、そこに封印されていた過去の出来事とその真実に迫っていく。


映画『STAR SAND -星砂物語-』は6月下旬から沖縄で先行公開、8月より東京にて公開

(C)2017 The STAR SAND Team

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で