昆夏美＆山崎育三郎、名作曲家アラン・メンケンの前で生パフォーマンス！『美女と野獣』来日記者会見

2017年3月29日

映画『美女と野獣』ボールルーム来日記者会見が29日、都内・東京ミッドタウンホールにて行われ、監督のビル・コンドン、作曲のアラン・メンケンが出席。プレミアム吹替版でベル役を務める昆夏美、野獣役の山崎育三郎も駆けつけた。

ディズニー・アニメーションの名作を、エマ・ワトソン主演で実写映画化した本作。3月17日（金）に全米4210スクリーンで公開され、オープニング3日間で1億7千万ドル（日本円にして約190億4000万円）を突破、全世界3億5千万ドルを達成し、ディズニー・アニメーションの名作を実写化した『マレフィセント』『シンデレラ』を超える2017年公開作品No.1の大ヒットスタートと全世界を席巻している。

監督のビルは「日本に実写ミュージカル『美女と野獣』を持ってくることが出来てとてもワクワクしています。ミュージカルというジャンルが衰退してしまった中でも、日本は『ドリームガールズ』の経験からアメリカの次に反響を得た場所。日本にはミュージカルが生きている。とても嬉しく思います」と笑顔。アランは「本当に心から誇りに思える作品。早く日本のすべての方に観ていただきたいです。きっと皆さんの大好きだった『美女と野獣』がそこにはあります。さらに新しい要素も加わっているので、ぜひ宜しくお願いします」と語った。

実写化するにあたってこだわったポイントを聞かれたビル監督は「素晴らしい音楽に素晴らしいスコア、完璧なアニメーション映画を実写化したらもっと面白いものを魅せられるのではないかと考えました。年齢を問わず誰にでも愛される作品で完璧な映画なので、（実写化するにあたって）何も解決する問題はないんです。ただ純粋に実写という新しい手法に内容を翻訳するとどうなるかを考えて作りました。もっとキャラクターについて語れるのではないか、バックストーリーを描けるのではないか、新しいシーンや歌、ドラマを含んで完成させました」と明かす。

また、主演を務めたエマ・ワトソンについて「彼女には21世紀の強い女性像を体現してくれる要素があった。本当に理想的な女優。とても価値のあるものを演じて魅せてくれました」と絶賛。アランも「エマにとっては初ミュージカル。彼女自身、歌に関してとても不安があったと思う。音楽チームと一緒に歌の部分を特訓していたよ。僕自身は作曲家の立場なので、あまり近くにいると彼女が緊張してしまうんじゃないかと思い、距離を置くようなスタンスを取っていました。そういうスペースの中で、彼女はミュージカルの歌い手としての自分を見つけられたと思っています。本当に素晴らしい結果に繋がりました」と太鼓判を押した。

イベントでは、昆＆山崎による主題歌「美女と野獣」スペシャルライブが開幕。憧れのアランを前に、昆は「ここ最近の出来事の中で群を抜いて一番緊張しました。この曲を作られたお2人がいらっしゃって、ちょっとナーバスになっていた部分もありますが、（ビル監督とアランの）お顔を見た瞬間に楽しみに変わりました。歌わせていただくことを光栄に思いながら披露させていただきました」とにっこり。その後、アランが「朝の風景」「ひとりぼっちの晩餐会」「強いぞ、ガストン」「美女と野獣」「時は永遠に」「ひそかな夢」のラインナップをピアノメドレーで生披露。

圧巻のパフォーマンスに昆は「このお方からすべての今の楽曲が生まれていて、生演奏をここで聞かせていただけたこと大変光栄に思います。涙が出ました」と感動しきり。山崎も「『アラジン』のホール・ニュー・ワールドが大好きで。お芝居から歌に進行していく流れにすごく魅了されたのがディズニー作品。ミュージカル俳優になりたいと思ったきっかけでもあります。そんな楽曲を数々生み出してきたアラン・メンケンさん。ピアノを弾いている姿を見ながら、自分の子供の頃を思い出して涙が出ました。モーツァルトが目の前にいるような感覚でした。本当にお2人とステージに立てたことを光栄に思います」と笑みを浮かべた。

そんな昆＆山崎のパフォーマンスに、思わず携帯で動画を撮っていたビル監督。「本当に素晴らしかった。瞬時に『美女と野獣』の日本版をリメイクしなくては、と思いました。非常にシンプルな中に力強いパワフルな歌声があって、素晴らしくて感動しました」と絶賛し、アランも「本当に素晴らしくて心が動かされました。2人とも素晴らしい才能が備わっているパフォーマー。『美女と野獣』という作品を、日本の皆さんの言葉で歌い上げていただき感動しました。2人とも僕のことを褒めてくれてありがとう！」と、昆と山崎にハグをしていた。

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