沼田まほかるの同名小説を、吉高由里子主演で映画化した『ユリゴコロ』が9月23日に全国公開されることが決定した。さらに松坂桃李、松山ケンイチらが新たにキャスティングされたことが明らかになった。
本作は、殺人者の告白文が綴られた一冊のノート、その登場人物である美紗子(吉高由里子)を中心に過去と現在が交錯しながら、登場人物たちが愛と宿命の渦に翻弄されていく物語。2012年大藪春彦賞受賞、本屋大賞ノミネートをはたし、出版業界の事件と呼ばれる“まほかるブーム”を巻き起こした沼田まほかるのベストセラー原作の映画化作品『ユリゴコロ』。主演に吉高由里子を迎え『近キョリ恋愛』などを手がけた熊澤尚人が監督を務める。
ノートの中で美紗子(吉高由里子)と運命的な出会いを果たす男・洋介を松山ケンイチが演じ、物語が動き出すきっかけとなる一冊のノートを見つけ、その秘密に迫っていく上で自らの運命を狂わせてしまう男・亮介に松坂桃李が扮する。ほか共演に清野菜名、木村多江、清原果耶、佐津川愛美らが名を連ねる。
ノートに綴られた物語へ出演する吉高、松山らは昨年秋に撮影を終了。ノー
松山ケンイチ コメント
暖かく、柔和で、暗くなりがちな役柄を演じるのは久しぶりだったので、自分の中のステレオタイプも参考にしながら演じました。
由里子ちゃんとの共演も願っていた事だったので、とても嬉しく思っています。熊澤監督とは2回目で10年近く間が空いてますが、プライベートでもお付き合いがあったので、良い関係で最後まで出来ました。僕自身大好きな90年代の映画の匂いのする作品だなと思ったので完成が楽しみです。
松坂桃李 コメント
非常に不思議な本でした。ミステリーでもあるけれど人間ドラマとしても深いところをえぐってくる。完成するまで「こういう作品だ」と言いきれないんじゃないかと思いました。偶然にも近いタイミングで同じ原作者の沼田さんの作品に携わることになり、そこにも深い“縁”を感じました。過去の出来事を想像しながら、現在の物語を大切に演じていきたいと思います。
監督・脚本:熊澤尚人 コメント
昭和と現代、二つの時代を通して、主人公であるひとりの女性に、心を揺り動かされ、人生を翻弄されるふたりの男性を松山くんと松坂くんに演じてもらいます。かねてから絶大な信頼を寄せる松山くんは、私の想像を超える柔軟性で、この難役に挑んでくれました。松坂くんとは初めてですが、香りたつ芝居の出来る、今、最も一緒に仕事をしたい俳優さんだったので、今から撮影が楽しみです。
映画『ユリゴコロ』は2017年夏頃完成、同年9月23日より全国公開
【CREDIT】
原作:沼田まほかる『ユリゴコロ』(双葉文庫)
脚本・監督:熊澤尚人
主演:吉高由里子
企画・製作幹事:日活 制作プロダクション:ジャンゴフィルム
製作:「ユリゴコロ」製作委員会 配給:東映/日活
公式サイト:http://yurigokoro-movie.jp/
©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会