三島由紀夫が1962年に発表した同名SF小説を『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化した『美しい星』のオリジナル・サウンドトラック5月24日(水)に発売されることがわかった。
スコアを担当するのは、キップ・ハンラハン、デヴィッド・シルヴィアン、冨永昌敬、染谷将太ら国内外の異才とのコラボでディープな音楽ファンを唸らせてきた音楽家/ピアニストの渡邊琢磨。現代音楽、クラシック、ワールド、ノイズとジャンルを自在に横断しながら渡邊が完成させた本サントラは、ラディカルで劇的なのに正統派で繊細に仕上がっているという。
疾走するロードバイクをアフリカンなビートとリズミカルなクラップが盛り上げる「メッセンジャー」のテーマ(#3 Messenger)、様々な楽器やノイズが渾然一体となってぶつかり合いながら互いに高みを目指す昇天必至の「宇宙人」一家の覚醒チューン(#7 Awakening)、地上で生きる人々の営みに寄り添う美しいピアノの旋律がただ涙を誘う「美しい星」(#10 Beautiful Planet)、劇中繰り返し変奏される様々なモチーフを集結させて迎えるハリウッド的大団円のエンド楽曲(#12 Finale)など、“異次元のクオリティ(監督:吉田大八)”の楽曲が並ぶ。また、映画のクライマックスに流れるヘンデルの名曲「Sarabande」の荘厳なアレンジ(#16 Sarabande from Suite in D minor. HWV437)、そして吉田が“どんな映画監督や思想家やより本質的な影響を受けた”平沢進の神曲「金星」のカバー(Vocal:若葉竜也、Chorus:樋井明日香)(#17 金星)も収録されている。
監督の吉田大八は「異次元のクオリティ。この楽曲のレベルに見合う映画になりたい、なれただろうか、なれたはずだ。」、劇中曲として自身の楽曲「金星」を提供した平沢進より「電子音からオーケストラまでの質感を行き来し、時に目撃されている現象を隠れて支配する原理らしき層さえもむき出しにしながら、観客や演者さえ置き去りにする不純物だらけの時間流を生み出す大胆な音捌きがすごい。」と評する推薦コメントも到着した。
映画『美しい星』は5月26日(金)より全国公開
【CREDIT】
出演:リリー・フランキー 亀梨和也 橋本愛 中嶋朋子/佐々木蔵之介
原作:三島由紀夫「美しい星」(新潮文庫刊)
脚本:吉田大八 甲斐聖太郎
企画・製作幹事・配給:ギャガ
監督:吉田大八
公式サイト:gaga.ne.jp/hoshi/
©2017「美しい星」製作委員会