5月17~28日(現地時間)に開催された第70回カンヌ国際映画祭にて、ドイツ映画『In the Fade(英題)』の主演ダイアン・クルーガーが主演女優賞を受賞した。
本作は、ドイツ・ハンブルクのとあるトルコ人コミュニティーを舞台に、爆弾によって愛する家族を奪われた一人の女性が、やがて犯人への激しい憎悪を抱くようになり、ついに自らの手で復讐を果たそうと決意する物語。
今回、主演女優賞を受賞したダイアン・クルーガーは、ハリウッドやヨーロッパを中心に活躍しており、本作では母国語であるドイツ語を使った映画に初挑戦している。監督は『愛より強く』でベルリン国際映画祭金熊賞、『そして、私たちは愛に帰る』でカンヌ国際映画祭脚本賞、『ソウル・キッチン』でヴェネチア国際映画祭審査員特別賞と、世界三大国際映画祭の全てで主要賞受賞経験を持つドイツの名匠ファティ・アキン。彼の作品は9月16日(土)より『50年後のボクたちは』の日本公開を控えている。
ダイアン・クルーガーはカンヌの授賞式スピーチで「この作品に関わるすべての人々、そして、私の兄のような存在であるファティ・アキン監督。私を信じてくれてありがとう。 監督はこの作品を与えてくれ、私に力をくれました。私はこの賞を、テロの犠牲になった人々のことを考えずには受け取ることができません。すべてを失った後でも、生き続け、何かを作り続けることの大切さを感じています。本当にありがとうございます」と明かしている。
映画『In the Fade(英題)』は2018年、日本公開
【CREDIT】
監督:ファティ・アキン
脚本:ファティ・アキン、ハーク・ボーム
出演:ダイアン・クルーガー、ウルリッヒ・トゥクール、ヌーマン・アチャル、ヨハネス・クリシュ