8月26日(土)より公開の「映画監督外山文治短編作品集」から、芳根京子が主演を務める『わさび』、吉行和子の短編映画初出演作『春なれや』、思い出の湖畔で心中を図った夫婦の姿を描いた『此の岸のこと』の特報映像が到着した。
『わさび』は、芳根が心の病を抱えた父を守るために実家の寿司屋を継ぐことを決めた女子高生・山野葵を瑞々しくも力強く演じ、共演に富田靖子、下條アトムらベテラン俳優陣を迎えた短編映画。女優・吉行和子の短編映画初出演となる『春なれや』は、熊本地震のわずか数日前に熊本県菊池市の名所“万本桜”を中心に撮影した、その美しい景観と叙情的な物語。共演に村上虹郎、篠原篤が名を連ねる。外山文治が監督・脚本を務めた『此の岸のこと』は、老老介護の果てに思い出の湖畔で心中を図った夫婦の台詞のない物語。
特報映像は、美しい音楽に乗せて各作品がダイジェストで流れていくスペシャル映像。撮影当時18歳の芳根の瑞々しい涙が印象的な『わさび』、吉行と村上による自転車の2人乗りが印象的な『春なれや』の2作品の映像は、本邦初公開となる。
また、新鋭監督外山文治が描く映像世界に対し、蜷川幸雄、岩松了、八嶋智人、篠原哲雄等、小椋久美子、足立紳からも賞賛の声が続々と到着している。
岩松了(劇作家)コメント
外山監督は道に立ちすくむ人を見つめる。そこに流れている慈悲のような静寂の調べ
八嶋智人(俳優)コメント
人への寄り添い方が優しく、強い。
現代という閉塞感を受け止め、他人事にせず、でも希望を捨てない物語。
蜷川幸雄(演出家)コメント
まるで韓国の大監督キム・ギドクの初期の作品のように、深い悲しみをこめた画面は限りなく美しい。
※『此の岸のこと』への寄稿
篠原哲雄(映画監督)コメント
くそったれな流行には目もくれず、着実に人間の奥底に潜む、理不尽な運命に逆らう想いを、映画ならではの美しさで描いている。
足立紳(映画監督・脚本家)コメント
すべての登場人物たちにありったけの愛情が注がれていて、どの人物たちももっともっと観ていたいと思わせる。
小椋久美子(元バドミントン日本代表)コメント
絆を守りぬく人間の強さ。
切なく優しい愛に涙が止まりませんでした。大切な人に会いたくなりました。
「映画監督外山文治短編作品集」8月26日(土)より渋谷・ユーロスベースにて2週間限定レイトショー公開
公式サイト:http://haru-wasabi.com
© 外山文治