映画『彼女の人生は間違いじゃない』完成披露試写会舞台挨拶が12日、都内・ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われ、主演の瀧内公美をはじめ、光石研、高良健吾、柄本時生、監督の廣木隆一が登壇した。
『さよなら歌舞伎町』『ヴァイブレータ』で知られる廣木隆一監督が、瀧内公美を主演に「どうしても描きたかった」という自身の処女小説を映画化した本作は、震災から5年後の福島を舞台に、戻る場所もなく進む未来も見えない者たちが、もがきぶつかり合いながらも光を探し続けるさまを描く。
オーディションを経て主演に抜擢された瀧内は「その頃は自分の力とか何も信じていなくて、『もうダメだな...』『実家に帰りたいな』と思っていた時期に監督と出会えて選んでいただいたので、監督に全てを委ねて役を考えていこうと思いました」と当時を語り、「廣木組は厳しくてすっごい恐いと聞いていましたが、すごい優しくて、自分のいらないものを全部取られていくんです。表現を否定せずに、『そのままで、ありのままで居てくれていいよ』と、言葉としては言ってくれないんですが、それが私にとって大きくて...今は力も抜けて普通の自分で居られるようになりました」と廣木監督とのタッグから刺激を受けた様子だった。
瀧内扮する主人公みゆきが働くデリヘルの従業員・三浦を演じた高良は、役作りをする上で「廣木組にはデリヘルに詳しい方がたくさんいるので(笑)スタッフさんみんなにデリヘルの話を聞いて、役作りに活かせていただきました」と明かし、「みんなで行きましたね...嘘です(笑)」笑いを誘っていた。
イベントでは、本作で描かれる瀧内演じる主人公の葛藤にちなみ、「普段は〇〇だと思われているけど、実は〇〇です」とのお題が。中でも高良は「自分は九州・熊本出身だから、毎日すっごいお酒飲んでると思われてるんですが...ボク下戸ですよ(笑)」と暴露。祝い事でシャンパンや焼酎などをプレゼントされるようだが、「飲めないんです...家に相当あります。一杯とかは飲めるんですが、すぐ顔赤くなっちゃう」と酒豪イメージを持たれていることにタジタジな様子をのぞかせた。打ち上げの席では、一杯は付き合うそうだが「カルピスチューハイ チューハイ薄めで」とオーダーすることもこぼしていた。
映画『彼女の人生は間違いじゃない』は7月15日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
【CREDIT】
監督:廣木隆一
原作:廣木隆一「彼女の人生は間違いじゃない」(河出書房新社)
出演:瀧内公美、光石研、高良健吾、柄本時生
提供:ギャンビット、ギャガ/配給:ギャガ R-15
(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会