満島ひかり×永山絢斗『海辺の生と死』上海国際映画祭への正式出品決定、監督の越川道夫からコメント到着

2013年公開の『夏の終わり』以来4年ぶり、満島ひかり単独主演となる映画『海辺の生と死』が7月29日(土)に公開される。この度、6月17日(土)から開催される第20回上海国際映画祭「SPECTRUM部門」への正式出品が決定し、ワールドプレミア上映されることがわかった。

海辺の生と死

今回の発表に対し、監督・脚本を務める越川道夫は「どこよりも先駆けて、上海のみなさんに『海辺の生と死』をご覧いただくことになりました。この映画を選んでいただいた方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました」と感謝。「この映画は、南の島で育ったひとりの女性と迷いながらも特攻艇隊の隊長として島に着任したひとりの青年の恋愛を描くと同時に、大きな災厄や戦火の下で、わたしたちが、そのようなものにどのように抗することができるのか、どのように狂わずに日々を営むことができるか、ということを描こうとしました」とコメント。

続けて、「わたしたちは、もうそれがいかに困難であるかということも知っています。満島ひかりさんが演じたトエという、可憐であると同時に、その内側に強さを秘めたヒロインを通じて、そんなことを感じていただければ、こんなに嬉しいことはありません」と喜びをあらわにした。


本作は、「私小説の極北」と評され戦後文学の傑作として現在も多くの読者を惹きつけている長編小説「死の棘」で知られる島尾敏雄と、自身も作家である妻島尾ミホが、それぞれ出会いのエピソードを綴った小説「島の果て」「海辺の生と死」の2作品を原作に、2人が出会い永遠に解くことのできない赤い糸で結ばれるまでの時間を描いた「死の棘」へと続く美しい愛の物語。

満島扮するトエの恋人で島尾敏雄をモデルとした朔(さく)中尉役に永山絢斗、島で慈父(うんじゅ)と慕われるトエの父親役に津嘉山正種、朔中尉の部下・大坪役に井之脇海、自分より若い上官に鬱屈した表情を見せる兵士役で川瀬陽太が出演する。監督・脚本を越川道夫が務める。

映画『海辺の生と死』は7月29日(土)テアトル新宿ほか全国順次公開

【CREDIT】
出演:満島ひかり 永山絢斗 井之脇海 川瀬陽太 津嘉山正種
監督・脚本:越川道夫
原作:島尾ミホ「海辺の生と死」(中公文庫刊)/島尾敏雄『島の果て』ほか
公式HP:www.umibenoseitoshi.net

(C)2017 島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ

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