12月4日(金)公開の映画『サイレント・トーキョー』の予告編映像と本ポスタービジュアルが解禁となった。
作家・秦建日子の原作「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」(河出文庫刊)を、『SP THE MOTION PICTURE 野望篇』『SP THE MOTION PICTURE 革命篇』などで知られる波多野貴文が映画化した本作。「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされた本原作の舞台は、クリスマス・イブの東京。突如勃発した連続爆破テロ事件でパニックに陥る日本、事件へと巻き込まれていく登場人物たちの様々な思惑が交錯する、複数の視点で展開されるノンストップ・クライムサスペンス。主演の佐藤浩市をはじめ、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼らが出演する。
映像では、連続爆破テロの容疑者:朝比奈仁(佐藤浩市)の「俺が計画を立てた」の言葉とともに、幸せかと思われた日常は非日常へと一変する様子から始まる。「日本はテロに屈することはない」という磯山毅首相(鶴見辰吾)の演説を嘲笑うかのように犯行声明が出される中、刑事の世田志乃夫(西島秀俊)は新人刑事:泉大輝(勝地涼)とともに犯人の行方を追う。
事件に巻き込まれた主婦:山口アイコ(石田ゆり子)は、爆破予告のタレコミをもとに取材に駆けつけたテレビ局の契約社員:来栖公太(井之脇海)に鬼気迫る表情で「私たちは監視されている」と訴えかけ、犯行予告現場に偶然居合わせてしまった会社員:高梨真奈美(広瀬アリス)は、何者かに「私、犯人を知っています」と告白。IT企業家:須永基樹(中村倫也)は犯人を追う世田と格闘の末、「あんたが殺してくれよ」と叫び、登場人物たちの怒涛のセリフがたたみかけられる。
本作の撮影は2019年10月から12月にかけて行われ、撮影期間中のエキストラ動員数はなんと延べ1万人を動員。中でも、渋谷スクランブル交差点をほぼ原寸大で再現したセットでの撮影では1日最大1,200人ものエキストラが、全国各地からセットの建設地:栃木県足利市に集結した。渋谷駅の改札や地下鉄の入口に無造作に描かれた落書き、そして道路にへばりついたガムと塗装のはがれの1つをとっても本物と見違えるほどの再現度の高さだ。こうした細かな装飾と日本最先端のVFXが融合し、実際に渋谷スクランブル交差点で撮影されたかのような、見る者を圧倒するド迫力のシーンが完成した。
予告編とともに、2種類のポスタービジュアルも初公開。崩壊した渋谷をとらえたポスターでは、聖夜の東京は暗雲が立ち込め、降りしきるのは雪かはたまた灰か、渋谷を象徴する街頭ビジョンに映し出された登場人物の表情はどこか物悲しく、その中で不気味だがある種の美しさも感じる赤いプレゼントがひっそりと置かれている。
一方、東京タワーをはじめ東京の名所が描かれたポスターでは、一見、美しいクリスマスの夜景をバックに登場人物が描かれたビジュアルだが、それぞれの写真のフレームに注目していくと“TOKYO IS OVER”の言葉が浮かび上がる。クリスマスという幸せな日常に連続爆破テロという非日常が忍び寄る様を、「聖夜に、絶望を。」というコピーとともに表現した本ポスターとなっている。
映画『サイレント・トーキョー』は12月4日(金)より全国公開
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