東京国際映画祭グランプリ受賞作、ホロコースト研究に奔走する2人の恋愛描く『ブルーム・オブ・イエスタディ』予告

2017年8月2日

『4分間のピアニスト』のクリス・クラウス監督が、自身のルーツから創作した風変わりな愛の物語を描いた新作『ブルーム・オブ・イエスタディ』が9月30日（土）より公開される。この度、本作の予告編が解禁となった。

第29回東京国際映画祭で東京グランプリ、WOWOW賞のW受賞を果たした本作。ナチスの戦犯を祖父に持ち、家族の罪と向き合うためにホロコーストの研究に人生を捧げる研究者のトトと、ナチスの犠牲者となったユダヤ人の祖母を持ち、親族の無念を晴らすためにホロコーストの研究に青春を捧げるインターンのザジを主軸に描くラブストーリー。主人公のトトに扮するのは、オリヴィエ・アサイヤス監督作『アクトレス～女たちの舞台』『パーソナル・ショッパー』などで知られるラース・アイディンガー。ヒロインのザジを、ダルデンヌ兄弟監督作『午後8時の訪問者』で高く評価されたアデル・エネルが演じる。

『ブルーム・オブ・イエスタディ』場面写真

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予告編で「“アウシュヴィッツ会議”は僕の企画です」と責任者から外されて激昂しているのは、ホロコーストの研究に人生を捧げるナチス戦犯を祖父に持つトト。そして、研修生としてトトの前に現れた女性は「祖母はベンツのガス・トラックで殺された」と、迎えのベンツに乗ろうとしないナチスの犠牲者を祖母に持つザジ。

この2人が出会い、“アウシュヴィッツ会議”を成功させるため行動を共にする。食事中に「あなたといると想像しちゃう。体を」「虐殺の話をしながら誘惑するのか？」という会話を繰り広げる破天荒な展開の中、「前向きになれない」というトトに、ザジは「なれるわ。生き方を変えれば。」と諭すように語り、ドイツ・ウィーン・ラトビアへとルーツを探す旅に出る。