『第9地区』『エリジウム』のニール・ブロムカンプ監督の最新作『チャッピー』のレッドカーペット&ファンイベントが、独ベルリンにて2月27日(現地時間)に行われた。監督、そして本作のキャストであるヒュー・ジャックマン、シガニー・ウィーバー、デーヴ・パテルらが登場。映画の見どころなどを語った。
世界的にヒットしたSF映画『第9地区』(2009)で一躍注目を浴び、次作ではいよいよ『エイリアン』の新作を手がけるニール・ブロムカンプ監督。かつて発表した短編をベースに、自身の出身地である南アフリカのヨハネスブルグを舞台にした『チャッピー』は、監督の原点的野心作。成長するAIを搭載した人型ロボット「チャッピー」に敵対するロボット開発者ヴィンセント役をヒュー・ジャックマンが熱演し、シガニー・ウィーバーがチャッピーの人工知能を危険視する軍事企業のロボット開発責任者を演じている。
ベルリン市内の大型モール内(モール・オブ・ベルリン)にて行われたイベントでは、駆けつけたファン2000人が、約150mのレッドカーペットに登場した監督&キャストを出迎えた。彼らの登場を10時間も待っていたファンの姿もあり、ヒュー・ジャックマンやシガニー・ウィーバーは気軽にサインや写真撮影に応じた。
ニール・ブロムカンプ
「正直、とても嬉しい。ベルリンはこの映画をとても気に入ってくれているようだし。この映画はファンのために作ったとも言える。SFファンに是非楽しんでもらいたい。今回のキャストはすばらしい。全員一緒に働きやすく、とてもいい人たち」
シガニー・ウィーバー
「このようなイベントには参加したことないけど、とってもすばらしい。寒い中、こんなに沢山の人々が集まってくれて私たちと新作の『チャッピー』を歓迎してくれて感激です。色々な人に会って、セルフィーを撮ったりして本当に楽しかった。世界中の人々に会ったことあるけど、ドイツの人々は特に映画好きであり、立派な映画制作の歴史も持っているので、ここに来るのは光栄に思います」
ヒュー・ジャックマン
「ベルリンは大好き。いつも楽しんでいる。今夜も楽しむつもり。ファンも沢山来てくれていて。見て、あそこ、あんなに大勢。いつもこういうのをやりたいと思う。舞台の仕事と違って、映画ではこのような感じで観客やファンと触れ合うことがなかなかできない。だからこうやって外国やこのようにすばらしい場所に来て人々と会えることは本当にうれしい。10時間も待っていてくれていた人もいるようだ。僕は『第9地区』のファン。あの映画が好きな人はわかると思うけどこの映画も似た感じ。SFだけどとてもリアル。ユーモアもあり、感動的でもあり、アクションもすごい。少し考えさせられるところもある。誰もが楽しめる作品だと思う」
【Story】『第9地区』『エリジウム』のニール・ブロムカンプ監督が、かつて発表した短編を基に、自身の出身地である南アフリカのヨハネスブルグを舞台に描くSFアクション。2016年、南アフリカ。犯罪多発地区ヨハネスブルグで、ディオン(デーヴ・パテル)は世界初の自身で感じ、考え、成長することができる人工知能搭載ロボットのチャッピーを開発する。誕生の喜びもつかの間、ディオンとチャッピーはストリートギャングに誘拐されてしまう。まだ起動したばかりで子どものように純真なチャッピーは、ストリートギャングのメンバーたちによって生きるための術を叩き込まれていく。さまざまな知識を吸収し急速に成長するチャッピーだったが、自身のバッテリー残量が5日分しかないことを知ると恐怖を感じるようになり……。
映画『チャッピー』の日本公開は5月23日(土)。
(C) Chappie - Photos By STEPHANIE BLOMKAMP