映画『全員死刑』初日舞台挨拶が18日、都内・ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われ、主演の間宮祥太朗をはじめ、毎熊克哉、六平直政、入絵加奈子、清水葉月、監督の小林勇貴が登壇した。
被告である家族4名に死刑判決が下り、未だ真相が解明されない特異な強盗殺人死体遺棄事件「大牟田一家4人殺害事件」と、同事件について綴られた書籍「我が一家全員死刑」をもとにした本作。近所の資産家一家が脱税して溜め込んでいる現金を狙った殺人家族の暴走を描き出す。
晴れて映画初主演作の公開初日を迎えた間宮。「本当に公開が待ち遠しかった。一生に一度の、人生で初めての主演映画。すごく感慨深いものがあります」と喜び。小林監督も「狂気の新人監督・小林勇貴です!俺たちのめちゃくちゃ面白い映画『全員死刑』、めちゃくちゃ面白いと思います!知ってます!!」と自信たっぷりに挨拶し、会場を沸かせていた。
いまや多くの話題作に引っ張りだこの間宮だが、「この映画で初主演を飾ることに結構な勇気が必要だったのでは?」と聞かれると「最初は迷ったんです。実際の事件をもとにしてますから。自分一人では決められないと思って、まず監督にお会いして『この監督とならすごいものを作り上げられる』と。すぐに信頼と期待が生まれて『宜しくお願いします!』と即決しました」と語る。
続けて、小林監督について「本当に映画が好きな方。僕も映画が好きでこの業界に入っているので、『全員死刑』のみならず一生を添い遂げたいと思える監督と出会えて、すごく幸せです!」と笑みをこぼした。
イベントでは、間宮の“映画初主演”と小林監督の“初商業映画デビュー”を祝して、特製“全員死ケーキ”のプレゼントが。小林監督が「かわいい♡」とこぼすと、間宮はすかさず「キャラおかしくなってるから(笑)」とツッコミ、観客からも笑いが。
小林監督から間宮へ「一生俺の映画出てくれよ!!愛してる!!」とファーストバイト。クリームを口元につけながら頬張ると、間宮は「愛の味がする!」と満面の笑み。
お返しに間宮から小林監督へ、「僕を食べて欲しい」と間宮の顔が描かれた部分を全てスプーンですくいながら「これからもたくさん面白い映画を作っていきましょう!そして、一生を添い遂げましょう!映画で一生を生きていきましょう!」とファーストバイトが。
フォトセッションでは、悪顔と笑顔の2バージョンがカメラマンから要求され、和気あいあいとした雰囲気に。
最後に間宮は「僕は映画が好きでこの仕事を始めました。自分が初めて主演を務める作品は、一生に一度しかない。それが小林監督の作品で本当に幸せに思います。僕にとって映画は自分の核の部分を作ってくれる存在。この映画は刺激が強くて苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、こういう作品でこそ見えるものもあるので、どう感じて下さっても結構ですが、どんな形であれ感じてもらえることに価値があると思います。小林監督と皆さんと楽しく映画を作ることができたので、面白いと思って下さったら感想をぜひSNSなどで伝えてもらえたら」と熱い想いを明かし、イベントを締めくくった。
本物の不良を出演させ、数々の映画祭や評論家の中で大きな評判を受け、熱狂と異例のヒットを記録した青春群像問題作『孤高の遠吠』の小林勇貴が監督を務め、主人公の次男・タカノリを、本作が映画初主演となり今後も話題作出演が目白押しの若手俳優・間宮祥太朗が演じる。ほか共演に長男・サトシ役を毎熊克哉、父役に六平直政、母役に入絵加奈子、タカノリの彼女役に清水葉月が名を連ねる。プロデュースは『冷たい熱帯魚』『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の日活プロデューサー・千葉善紀と、『蠱毒 ミートボールマシン』映画監督の西村喜廣が担当する。
映画『全員死刑』は全国公開中
©2017「全員死刑」製作委員会