スティーヴン・スピルバーグの新作でメリル・ストリープとトム・ハンクスが初共演を果たした映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』が2018年3月より公開される。この度、予告編と新場面写真が公開となった。
本作は、ベトナム戦争が泥沼化した1971年を舞台に、アメリカ国防省が存在を隠す“ペンタゴン・ペーパーズ”をスクープし、報道の自由を守るため立ち上がった実在の人物たちの姿を描く。“ペンタゴン・ペーパーズ”とは、ベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録したトップシークレット文書の通称を意味する。
アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたキャサリン・グラハム役にメリル・ストリープ、部下である編集主幹ベン・ブラッドリー役にトム・ハンクスが扮する。スティーブン・スピルバーグが監督を務め、脚本はリズ・ハンナと『スポットライト 世紀のスクープ』でアカデミー賞最優秀脚本賞を手にしたジョシュ・シンガー。音楽をジョン・ウィリアムズが担当する。
映像では、ワシントン・ポストのキャサリンと、ベンが、“ペンタゴン・ペーパーズ”について密談している場面から始まる。さらに、その存在をスクープしたNYタイムズの記事が差し止められ、政府からの圧力に屈したことが明白となる。キャサリンが、自身の人生とワシントン・ポストの運命を左右する大きな決断に迫られるシーンやキャサリンを支えるベンが「この記事を諦めれば、自由の炎が消える!」と力強く訴える場面など、アカデミー賞常連名優コンビの圧巻の演技バトルを垣間見ることができる。
政府が存在すらを、ひた隠しにしていた衝撃の事実。それを明らかにすべく立ち上がった実在の人物たちの姿を追う本作は、立場を超えた熱い信念や絆、それぞれの思惑や葛藤が描かれる。スピルバーグ監督は、「今、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に本作の製作を発表。先に予定していた作品を前倒しする事を決め、撮影を敢行した。
政府によってジャーナリズムに規制がかけられ、国の主役であるはずの国民に真実が伝えられず、何が真実で、何が正しいのかがわからなくなってきている「今」だからこそ伝えるべき作品と強烈なメッセージを込め、この危機的状況に警鐘を鳴らす作品に仕上げている。
映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は2018年3月より全国公開
【CREDIT】
出演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:リズ・ハンナ、ジョシュ・シンガー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
配給:東宝東和 公式サイト:http://pentagonpapers-movie.jp/
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