ソフィア・コッポラ4年ぶりの来日!「男女の力関係や愛憎劇を描きたかった」

映画『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』のジャパンプレミアが17日、都内・LUMINE 0 にて行われソフィア・コッポラ監督、草刈民代が登壇した。

ビガイルド 欲望のめざめ

前作『ブリング・リング』のPR以来、4年振りの来日となったソフィアは日本について「私、日本の伝統や文化が大好きなんです。子供の頃かに何度も来ていますし、世界の中でも好きな場所の1つです」と話し、日本のファンも笑顔で歓迎した。

そんなソフィアの真骨頂と言われる本作。題材については「南北戦争、そしてそこで暮らしていた南部の女性に前々から興味があった」と語り、続けて「今も繰り広げられている男女の力関係や愛憎劇を描いてみたかった」と振り返った。

ビガイルド 欲望のめざめ

女性監督として常に最前線を走って来たソフィアは、現代の女性監督の活躍について「とても嬉しいです、女性の視点から映画が作られていくのはとても素晴らしい」と意見を述べ、とびきりの笑顔を見せた。

また、かねてよりソフィア作品の大ファンであると話す草刈民代が登壇、花束をプレゼントする場面も。草刈は本作について「本当に美しく厳しい映画だと思いました。スリラーと評されていますが、もし私がそういう状況にあったら、生しきていくために、また子供のために、彼女達のような行動してしまうと思う。とても現実的なものだと思います」と感想を述べた。

それを受けたソフィアは「私自身も登場人物達になりきって脚本を書きました。こんなに様々な年代の女性達と仕事をしたのは初めてです。色んなステージの女性達が、男性を前にしてこの年代はどうするだろう。また男性も女性の年代によって見せる顔を変えるわけです。私だったらどうするだろうってずっと考えていました。私がいつも目指していることは、観客に映画の登場人物になって色んな経験をしていただくことです。なので、そういう風に感じていただいてとても嬉しいです」と力強く語った。

ビガイルド 欲望のめざめ

さらに草刈から「また日本で撮影する予定はありますか?」との質問が飛ぶと、「残念なことに私には次回作の具体的なプランはない。ただ大好きな国なので、また長く滞在できればと思っています」と答えた。


本作は、南北戦争期の閉ざされた女子学園を舞台に、1人の負傷兵が転がり込んで来ることで巻き起こる女たちの愛憎劇を描くスリラー。秩序を守る女学院の園長役にニコール・キッドマン、小悪魔な生徒役にエル・ファニング、恋に恋する純粋な教師役にキルスティン・ダンスト、負傷兵役にコリン・ファレルが扮する。

映画『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は2月23日(金)より全国公開

【CREDIT】
監督:ソフィア・ コッポラ
出演:ニコール・キッドマン、エル・ファニング、キルスティン・ダンスト、コリン・ファレル
配給:アスミック・エース、STAR CHANNEL MOVIES 宣伝:REGENTS 提供:東北新社
公式サイト:http://beguiled.jp

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