カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作『BPM ビート・パー・ミニット』予告

第70回カンヌ国際映画祭コンペ部門にて、FIPRESCI(国際映画批評家連盟)賞とグランプリのW受賞を果たしたBPM ビート・パー・ミニット』が3月24日(土)より日本公開される。この度、予告編が解禁となった。

BPM(Beats Per Minute)

本作は、1990年代初頭のパリを舞台に、エイズの感染による差別や不当な扱いに抗議し、変革に挑んだ若者たちの恋と人生の輝きを描く物語。ACT UP(※)のメンバーだったというロバン・カンピヨ監督自身の経験が物語のベースとなっている。

待望の予告映像解禁


予告では、エイズを患いながらも改革に挑む主人公・ショーンが駆け抜けた26年間の人生が、熱くエモーショナルに切り取られている。高校の教室へ乗り込みコンドームを配布する衝撃的でセンセーショナルなシーンと、ショーンを献身的に介護する恋人の切ない場面が捉えられ、生と死の狭間で揺れ動きながらも、強く生きる若者たちの姿を垣間見ることができる。

さらに、劇中でも印象的に挿入されるジミー・ソマーヴィルの「スモール・タウン・ボーイ」とスタイリッシュな映像が重なり合い、まさに“ビート(鼓動)”が鳴り響く予告編となった。

90アカデミー賞外国語映画部門のフランス代表にも選出された本作。さらに、ヨーロッパ映画賞作品賞をはじめとする世界中の映画祭で旋風を巻き起こし、“フランスのゴールデングローブ賞と称されるリュミエール賞では、作品賞をはじめとする、計5部門、最多ノミネートの快挙を達成。今後の賞レースにも期待がかかっている。

※「ACT UP」
正式名称:the AIDS Coalition to Unleash Power =力を解き放つためのエイズ連合
アクトアップ・ニューヨークは 1987年3月にニューヨークで発足したエイズ・アクティビストの団体。エイズ政策に感染者の声を反映させることに力を入れ、差別や不当な扱いに抗議して、政府、製薬会社などに対しデモなどの直接行動に訴えることもしばしばある。現在は全米各地やフランス、インド、ネパールなどにもアクトアップが作られている。

映画BPM ビート・パー・ミニットは2017年全国公開

【CREDIT】
監督・脚本:ロバン・カンピヨ
出演:ナウエル・ペレ・ビスカヤー、アーノード・ヴァロワ、アデル・エネルほか
配給:ファントム・フィルム

© Céline Nieszawer

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