『リバーズ・エッジ』二階堂ふみ、吉沢亮らが訪独 ベルリン映画祭公式上映で拍手喝采

ドイツ現地時間2月15日に第68回ベルリン国際映画祭で上映された映画『リバーズ・エッジ』。訪独した二階堂ふみ、吉沢亮、監督の行定勲がレッドカーペットイベントに出席した。

リバーズ・エッジ
二階堂ふみ、吉沢亮、行定勲監督

映画祭のメイン会場となるBerlinale Palast(ベルリナーレ・パレスト)のレッドカーペットに登場した二階堂ふみ、吉沢亮、行定勲監督、小川真司プロデューサー。二階堂ふみはUNDER COVERのドレス、吉沢亮はタキシードを着用。

リバーズ・エッジ
二階堂ふみ

レッドカーペット後に歩いた感想を聞かれると、二階堂は「すごい盛り上がっていて、ベルリンに来ることが出来たということを実感していて、とても感動しております」と笑顔で話し、吉沢も「楽しいです。僕は、映画祭自体というものが初めてで、街全体の活気もすごくて、楽しい経験をしているな、と思っています」と初めての映画祭への参加に興奮を抑えきれない様子。

今回5度目の映画祭への参加となる行定監督は「僕は5回目のベルリンですが、レッドカーペットを歩いたのは初めてです。すごく注目していただけているなと。ベルリンの人たちの反応はすごく大事。ここから世界にその反応が拡がっていくんで、すごく楽しみにしてます」とベルリンの人々がどのような感想を抱くのか待ちきれない様子だった。

リバーズ・エッジ
吉沢亮

公式上映が行われたのは、メイン会場の近隣にあるCinemaxx(シネマックス)。上映前に登壇した行定監督は「ベルリンに呼んでいただいたのは、今回で5回目ですが、まさかのオープニング作品に選ばれるとは思ってもいませんでした。本当に感謝しております」と映画祭に感謝の意を述べた。

その後、二階堂ふみと吉沢亮は満員の観客と一緒に映画を鑑賞。映画が終了すると、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。観客席から舞台上に登壇した二階堂、吉沢は、鑑賞した観客から素晴らしい演技を見せた2人がどのような役作りをしたかを尋ねられると、「いかに演じるかということではなく、テクニカルなことでもなくて、どういう風にその場所で勘が生きるかということが、今回の作品では重要なプロセスだったと思います」(二階堂)、「現場に入ってからは、先ほど二階堂さんがおっしゃった通り、どう現場で生きるかということを考えていました」(吉沢)と答え、2人とも現場の空気感で役作りをしたことを明かした。

リバーズ・エッジ
二階堂ふみ、吉沢亮、行定勲監督

続けて、映画の舞台が94年と設定されていることで、監督と役者の間で世代間のギャップを観客から問われると、行定監督は「僕にとって90年代というのは非常につまらない青春時代でした。でも、彼らからすると『よかったんじゃないか』とか、特に二階堂からは『80年代とか90年代って面白そうだよね』って言うんですね。もうすでに、ここにギャップがありますよね。でも、その20数年後の今を生きている彼らと一緒に映画を作るってことは、もしかしたら、自分の青春時代を振り返るには一番いい相手だったと思いました」と話す。

リバーズ・エッジ
二階堂ふみ、吉沢亮、行定勲監督、小川真司プロデューサー

二階堂は「90年代に起こった出来事のことは、鮮明には覚えていなくとも、体で覚えていたり、匂いや感覚がしみ込んでいるものがあります」と同意し、吉沢も「ファッションや話題は異なりますが、根本的な部分は今の人たちと90年代の人たちの間で違いはないと思っています。この作品は90年代の若い高校生の話ですけど、はけ口というモノが90年代と今で変わっただけだと思ってます」と続き、観客の質問に丁寧に答えていた。

世界で初めて上映され、観客の反応に手ごたえを感じた様子だった3人。パノラマ部門に出品された作品は観客賞、国際批評家連盟賞などの受賞対象とされており、発表は現地時間の24日を予定している。

映画『リバーズ・エッジ』は全国公開中

©2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社

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