東スポ映画大賞『散歩する侵略者』長澤まさみ、主演女優賞受賞「過去を振り返らずに前へ進む」

第27回東京スポーツ映画大賞の表彰式が25日、都内にて開催され、映画『散歩する侵略者』から長澤まさみが主演女優賞を受賞した。

長澤まさみ
長澤まさみ

『散歩する侵略者』は国内外で常に注目を集める黒沢清監督が、劇作家・前川知大率いる劇団「イキウメ」の人気舞台を映画化。行方不明の後に夫が侵略者に乗っ取られて帰ってくるという大胆なアイディアのもと、長澤まさみ、松田龍平、高杉真宙、恒松祐里、長谷川博己ほか豪華キャストを迎えて贈る、侵略サスペンス・エンターテインメント。

第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門への正式出品ほか世界各国の映画祭でも絶賛を受け、先日は北米、フランスでは3月など全世界31の国と地域での公開が決定している話題の一作。国内でも、第72回毎日映画コンクール(女優主演賞、スポニチグランプリ新人賞)、第41回日本アカデミー賞(優秀監督賞、優秀主演女優賞)他、数々の映画賞を受賞している。

長澤は一昨年の『海街diary』での助演女優賞の受賞に続いて、今回は主演女優賞を受賞。「夫が侵略者に乗っ取られて帰ってくるという大胆な物語にリアリティを与える役柄を見事に演じた」と本作での確かな演技力で各方面から高い評価を受けた。白いドレスを身にまとって登壇した長澤は受賞の挨拶で、「この度は本当に素敵な賞をいただき、光栄です。ありがとうございます。まだまだ初めの頃と変わらないなと思う反面、“やらなくちゃ”という思いでやってきているところもあるので、自信を持って“私はこれをやったんだ”と言えるようになる日が来るのかどうかはわかりませんが、とにかく前へ進むことを。過去を振り返らずに前へ進むことを続けていけたらなと思います。本当に素敵な賞をありがとうございました」と受賞の喜びを噛みしめながら、決意を新たにしていた。

今回開催された第27回 東京スポーツ映画大賞では、作品賞に「アウトレイジ 最終章」、監督賞に北野武(「アウトレイジ 最終章」)、主演男優賞に西田敏行、塩見三省(「アウトレイジ 最終章」)、主演女優賞に長澤まさみ(「散歩する侵略者」)、助演男優賞に大杉漣、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、金田時男(「アウトレイジ 最終章」)、助演女優賞に広瀬すず、斉藤由貴(「三度目の殺人」)、新人賞に金田時男(「アウトレイジ 最終章」)、外国作品賞に「ラ・ラ・ランド」が各賞を受賞した。

「散歩する侵略者」はブルーレイとDVDで3月7日(水)に発売され、レンタルも同時スタートとなる。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で