『妻ふり』安田顕、榮倉奈々の“死んだふり”にボヤき「うんざりしてた(笑)」

映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』プレミア上映が21日、第10回沖縄国際映画祭にて行われ、舞台挨拶に榮倉奈々、安田顕、李闘士男監督が登壇した。

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

一般の観客への初お披露目となったプレミア上映後、主演の榮倉奈々と安田顕、李闘士男監督が登壇、大きな拍手で迎えられた。会場は、老若男女、親子連れ、カップル、友人同士などで満席。榮倉がまず、「今日はありがとうございます。初お披露目でこんなにたくさんの方にご覧いただけてうれしいです。楽しかったですか?」と客席に問いかけると、客席からは再び大きな拍手が湧きあがった。

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』というタイトルの初印象について、榮倉は「長い(笑)」と答えつつ、脚本を読んで「ユニークなタイトルからは想像できない深いメッセージと素敵な行間が描かれた映画だと思いました」とオファーを受けた喜びを語った。安田は「脚本を読んだらイメージが原作と違って、いろいろと伝えたいことがあるのかな?と。でも撮影が始まったら、毎日毎日“死んだふり”のシーンで、勘弁してほしかった(笑)。でも出来上がったら、夫婦愛がたくさん描かれていて、感じることがいっぱいあって。監督、素晴らしい素敵な映画をありがとうございます」と李監督に詫びとお礼を伝えた。

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

演じた役のちえについて、榮倉は「ちえさんの感情や愛情はとても普遍的で、みなさんに共感いただけるものがたくさんこめられています。素敵な方だなと思いました」。安田は夫のじゅんとは「共通点はないです。僕はもし“死んだふり”をされたら無視ですね。僕があの夫だったらたぶん離婚する結果になってる(笑)なんか汗出てきちゃった…」と笑わせた。

李監督は、本作で描きたかった夫婦の愛の形について聞かれると「夫婦にしろ友人にしろ兄弟にしろ、コミュニケーションは難しいもの。ほとんどの人が不器用ですよね。描きたかったのはそれぞれのコミュニケーションの形を模索していくことが大切なことなのではないかということです。不器用な夫婦って素敵だな、と」と答えた。

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

15パターンの“死んだふり”で、どれがお気に入りかと問われ、李監督が「ドラキュラですね。セットに入ってきた榮倉が男装の麗人という感じでめちゃくちゃカッコよかったんです。あと、落ち武者もお気に入りです」と答えると、榮倉が「スタッフの皆さんの気合いが入りすぎて、最初はあまりにも完ぺきな落ち武者になってしまって(笑)さすがに普通の主婦には無理だろうということで、パーティーグッズのかつらを用意してもらったんです」と裏話を明かした。安田は「お気に入りは一切ありません。さっき言ったように撮影中はうんざりしていたので(笑)」と再度、“死んだふり”をボヤくコメントとなった。

フォトセッション中に、安田から客席に「映画をご覧になっていかがでしたか?星三つだとも思う人?」と問いかけると、客席からは大きな拍手。最後に榮倉から「みなさん、本当にありがとうございました。不思議なテイストの映画になるのではないかと撮影中は安田さんと不安を抱えながら演じていましたが、完成した映画を見て、想像以上にいろんな夫婦の人生、いろんな人間の人生が浮き上がっていて、とても素敵な、言葉にならない映画になりました。李監督は素晴らしい方だなと。ありがとうございました。気に入っていただけたら家族やお友達を誘ってまた劇場にいらしてください」と感謝のメッセージが贈られた。


2010年「Yahoo!知恵袋」に投稿された「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」という質問から生まれたコミックエッセイを映画化した本作。サラリーマンの夫が帰宅すると、妻が口から血を出して倒れていたり、ワニに喰われていたり、頭に矢が刺さっていたりと、次第にエスカレートしてゆく“死んだふり”に夫が振り回されていくさまを描く“ほんわかラブコメディ”。

不思議な行動を繰り返すぶっとびキャラの妻・ちえを榮倉奈々が、超フツーで冷静なちえの夫・じゅんを、演劇ユニット「TEAM NACS」の安田顕がそれぞれ演じる。主演の2人に加え、⼤⾕亮平、野々すみ花が共演する。監督を『デトロイト・メタル・シティ』『神様はバリにいる』の李闘士男が務める。

映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は6月8日(金)より全国公開

©2017「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会

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