城田優、福田雄一演出の『ブロードウェイと銃弾』で「第43回菊田一夫演劇賞」の演劇賞を受賞

俳優・城田優が、大衆演劇の舞台で優れた業績を示した芸術家を表彰する「第43回菊田一夫演劇賞」の演劇賞を受賞。26日、都内で行われた授賞式に出席した。

城田優

城田といえば、第65回文化庁芸術祭演劇部門新人賞、第23回読売演劇大賞優秀男優賞受賞を受賞したミュージカル『エリザベート』(2010年・2015年・2016年)のトートをはじめ、話題のミュージカル作品にコンスタントに出演。昨年は、世界のミュージカルトップスターと共演したコンサート『4Stars』 で、伸びやかな美声を披露し観客を魅了した。

今回の受賞は、浦井健治とW主演したミュージカル『ブロードウェイと銃弾』での、チーチ役の演技を評価され実現。今年2月から4月にかけて東京・日生劇場、大阪・梅田芸術劇場、福岡・博多座で上演され、大規模公演となった同作品は、1920年代の禁酒法時代のニューヨークを舞台に、自身の戯曲が念願のブロードウェイで上演されることになった売れない劇作家デビッドが、出資者であるギャングの親玉ニックやその部下チーチ、主演の大女優ヘレン、ニックの愛人である大根女優オリーブなど、個性的なキャラクターたちに振り回されていくコメディ・ミュージカル。

ウディ・アレンによる同名映画を原作に、2014年にウディ自らが脚本を書きブロードウェイでミュージカル化した作品を、福田雄一の演出で日本で初めて上演した。

城田の演じたチーチは、浦井演じる主人公のデイヴィットとは対称的に、劇作家としての天性の才能を持つギャングのボディガードという役どころで、ストーリー展開の重要な鍵を握る人物。劇中では自身ほぼ初挑戦でこの舞台に向けて鍛錬したというタップダンスを披露するなど、錚々たるキャストの中で存在感を示し、劇評でも高く評価された。

授賞式のスピーチでは、「チーチという役は、共演者そしてスタッフ、関わった全ての人たちが作ってくれたものだと思っています。」と述べ、受賞の喜びを関係者と共有したいと感謝の意を示し、自身の思いとして「これから臨んでいく作品に対しての身が引き締まる思いを感じております」と述べた。今回のミュージカルで初挑戦したタップダンスについて、「本当に難しくて心が何度も折れそうだった」と明かした。

また、演劇・ミュージカルについては「とにかく良いものを皆さんにお見せしたい、自分の限界を超えたい」という思いで毎回ストイックに取り組んでおり、「アスリートにも近いようなものを感じる」と語る一方で、「オリンピックに出るような選手とは違い、順位を付けてもらうようなこともないですし、競い合うというよりは支え合って共に乗り越えていくのが演劇ミュージカルだと思っています」と述べた。

「今後もエンターテインメントを通して、ミュージカル・歌の力を通して、その力を信じる皆さんに笑顔を、勇気を、元気を、やる気を、届けられたらと思います」と、最後は頼もしいコメントで締めくくり、会場が祝福の拍手に包まれた。

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