ジョージ・クルーニー監督が『サバービコン』語るインタビュー映像、“ブラック・コメディ”は「トーンが最重要だから難しい」

全国公開中の映画『サバービコン 仮面を被った街』より、本作の監督・製作・脚本を担当したジョージ・クルーニー監督の誕生日を記念し、インタビュー映像が解禁された。

サバービコン
(C)2017 Paramount Pictures. All rights reserved.

ジョージ・クルーニーが監督・製作・脚本、コーエン兄弟が脚本を手がけた本作は、2017年のべネチア際映画祭コンペティション部門に出品され、ギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』と人気を分け合った話題作。1950年代の郊外住宅で実際に起きた人種差別暴動をモチーフに組み入れたドラマは、理想的な家族、理想的な街、そして理想的なアメリカのメッキがはがれていく過程をスリリングに描き出す。マット・デイモン、ジュリアン・ムーア、オスカー・アイザックが共演する。

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マット・デイモンに関して尋ねられた監督は「(マットが)“意識高い系”な感じで来るかと思えば、現場入りした当初から少し太り気味でね。撮影中もドリトスを山のように食べ続けたせいで、どんどん太っていくから面白かったよ」と冗談交じりで、七度目のタッグとなるマットの撮影時のエピソードを明かしている。

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続けて、「すばらしい役者で25年来の知り合いだよ。交友関係も近いし、イベントで会うことも多かった。『エデンより彼方に』で一緒に仕事もした。グラントも私もずっと起用したかったんだ。実現できて楽しかったよ」と、公私ともに交流のあるジュリアン・ムーアとのタッグも念願であったことを明かした。

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また、本作が“ブラック・コメディ”要素が入った作品であることから、ユーモアについての話になると、「ユーモアは緊張感から生じるべきだと考えた。または暴力やばかばかしさからで、ジョークからじゃない。トーンが最重要だから難しい」と持論を展開。監督・製作・脚本を担い、全体の指揮をとった本作の核となる部分を明かす。

最後に、今作で6作品目となる監督業についての話題を尋ねられると、「映画を作って見る人に楽しんでもらう。途中で、他のことが話題になろうがなるまいが構わない。私の仕事は映画を作ることだ。いつか、好きなようには作れなくなるだろう。そういう業界さ。望みどおりにできる間はそうさせてもらうし、状況が変われば、何か別のことをする」と大スター監督にもかかわらず、現実志向を持つ一面をのぞかせた。

映画『サバービコン 仮面を被った街』は5月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

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