三田紀房原作の同名漫画を、菅田将暉を主演に迎え実写映画化。山崎貴の監督最新作『アルキメデスの大戦』の製作が決定した。
『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』などで知られる映画監督・山崎貴が、『永遠の0』以来再び第二次世界大戦を描く本作。物語の舞台は、1930年代の日本。アメリカとの開戦を視野に入れた大日本帝国海軍の司令部は、世界最大級の戦艦“大和”を建造し、日本の国威を世界に示すという計画を立てる。その計画に反対を唱える海軍少将・山本五十六は、“大和”建造を阻止するため、帝国大学100年に1人の逸材=アルキメデスの再来と呼ばれる天才数学者・櫂直を引き入れる。櫂は、数学者ならではの視点で、巨額の国費を投じる“大和”建造費の見積もり額に矛盾を発見し、軍部の陰謀を暴こうと奮闘する。
主演を務めるのは、本年度日本アカデミー賞最優秀賞に輝いた若手トップの演技派俳優・菅田将暉。2017年に『帝一の國』『火花』『銀魂』など計6作品に出演、『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。確かな人気と実力を兼ね備え、今後の日本映画界を支える俳優に成長した菅田将暉が、日本の命運を握る天才数学者・櫂直を演じる。
劇中では、最高機密として隠されている「戦艦大和の設計図」を、見たこともないはずの櫂が再現してみせるという重要なシーンがあり、クランクイン前から“戦艦の製図”を練習したり、準備に余念がない。
菅田将暉(主演)コメント
誰もが知っている戦艦「大和」から見えてくる日本人の性と数学から浮き出てくる果てしない愚かさに、僕はロマンを感じました。そのスケールは非常に映画らしく、そして夢と現実に生きる僕ら現代人に突き刺さる題材だと思います。今やらなければならない作品だと思いました。使命感を持って臨んでいきます。そんな緊張感の中、現場では山崎監督のニンマリ企み顔が毎日癒しです。
山崎貴(監督・脚本・VFX)コメント
戦艦「大和」建造計画を数学の力で阻止出来るのか?この不可能ミッションに臨む若き天才数学者「櫂直」…抜群に胸が高鳴るプロットを擁した原作「アルキメデスの大戦」に出会ったとき「これぞ映画だ!」と興奮したのを覚えています。そしてこの戦艦「大和」が抱えていた問題を考えることは、実は今の日本という国を考えることにつながるのではないかと感じました。日本を代表する重鎮の方々と、勢いのある若手の面々。またもや暴走する山崎組のスタッフ達。この素晴らしい仲間と共にいつも以上に熱い夏を乗り切っていきたいと思います。「大和」の巨体がスクリーンに蘇るのを楽しみにしていて下さい。
三田紀房(原作者)コメント
「アルキメデスの大戦」映画化決定はとても嬉しく思うとともに、本作を選んで頂き誠に感謝いたします。日本を代表する山崎貴監督と豪華な俳優陣は最高の組み合わせで、今から胸が踊ります。主演の菅田将暉さんは主人公櫂直のイメージそのもので、若き天才数字者がぴったりだと思いました。戦艦大和や数々の軍艦、海軍の様子が最新映像でどのように表現されるのか、ワクワクしながら完成の日を待っています。多くのお客様に劇場で鑑賞して頂けるよう作品を通じてアピールしていきたいと思います。
映画『アルキメデスの大戦』は2019年夏に全国東宝系にて公開
©2019 映画「アルキメデスの大戦」製作委員会 ©三田紀房/講談社