作家・伊坂幸太郎の“初”にして“唯一”の恋愛小説集を三浦春馬主演で映画化する『アイネクライネナハトムジーク』が2019年秋に公開される。この度、新たに萩原利久、成田瑛基、こだまたいちの出演が発表された。
原作「アイネクライネナハトムジーク」は、2014年に単行本が発売され、2017年に文庫化、現在に至るまでに42万部(電子書籍を除く)を売り上げるベストセラーで、「アイネクライネ」に始まり「ナハトムジーク」で終わる6章の短編から成る。6章の短編の中には、登場人物それぞれに伏線が敷かれ、最終章でそれが回収されるという伊坂ならではの仕掛けがあるが、映画でもそれが三浦春馬演じる佐藤という男を中心に展開していく。監督を『パンとバスと2度目のハツコイ』などで知られる今泉力哉が務める。
『イノセント15』で主演を務め、その後も『3月のライオン』『帝一の國』『ひかりのたび』『あゝ、荒野』『ウィッチ・フウィッチ』など映画出演が続き、今後も『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』『高崎グラフィティ。』『あの日のオルガン』の公開が控える萩原利久。子役時代からの磨かれた演技力で、前期TVドラマ「あなたには帰る家がある」でもユースケ・サンタマリアと木村多江演じる夫婦のどこか影をもつ息子役で話題を呼んだ。本作では、高校生の久留米和人役を演じている。
ヘビー級ボクサー役に抜擢されたのは、空手やテコンドーなどを特技とし、その身体能力を活かしたアクション作品にも多数出演する俳優・成田瑛基。本作では約3ヶ月間もの本格的トレーニングで肉体と精神を追い込み、10kgの増量を果たした上に体脂肪率を9%まで絞るという本物のボクサーさながらの徹底的な身体作りと役作りで、ヘビー級ボクサー・ウィンストン小野こと小野学役に挑んだ。
さらに、メンズノンノモデルを5年間務め、バンドグループ「THE TOKYO」ではギタリストとして、またソロではフォークシンガーとしてもライブ活動をするなどアーティストとしての顔を持つこだまたいちも出演。彼が抜擢されたのは、その独特な魅力が存分に発揮されるストリートミュージシャン・斉藤さん役。10年もの間、仙台駅前のペデストリアンデッキで同じ楽曲の弾き語りを続ける謎のストリートミュージシャンとして、劇中で歌声を披露している。
映画『アイネクライネナハトムジーク』は2019年秋に公開
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