主演・柳楽優弥、有村架純、三浦春馬の豪華共演で贈る青春グラフィティ『映画 太陽の子』の本編映像が解禁となった。
太平洋戦争末期に存在した「F研究」と呼ばれる“日本の原爆研究”。その事実を基に、3人の若者たちの青春を描く本作の監督・脚本は「青天を衝け」など多くの話題作を手がける名手・黒崎博。彼が10年間大切に温め続けたこの企画に共鳴し、柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、田中裕子、國村隼、イッセー尾形、山本晋也、そしてピーター・ストーメアが参加。音楽にはアカデミー賞®5部門ノミネートの『愛を読むひと』のニコ・ミューリー、サウンドデザインに『アリー/スター誕生』のマット・ヴォウレスと、ハリウッドスタッフが続々と参加。さらに主題歌を、製作陣の熱い想いを受け止めた福山雅治が担当し、心に沁みるバラード「彼方で」で物語を深く彩る。
解禁された映像は、研究室から一時帰宅して、うたた寝していた修(柳楽優弥)を、観察するように眺めている幼なじみに世津(有村架純)の笑顔から始まる。差し入れを持ってきてくれた世津から、おもむろに「これもこれも原子の集まりなの?」と家具を指さされた修は、物理魂に火が付き、「人は水素、炭素、窒素、酸素、カルシウム、リン、硫黄・・」と人体の構成要素を一気に話始める。語りだしたら止まらず、目をキラキラさせながら話を続ける修を、いとおしそうに優しい笑みで見つめ、「そうか、原子は死なないのね」と、修の話を受け止める世津。
想いを寄せている幼なじみのそばで、少し照れくさそうな表情を見せる修の姿には、世津でなくても思わず笑顔になりそう。そして、物理の話になると途端に饒舌になり、目を輝かせながら話すその姿からは、“夢中になること”がある大切さにも気づかされる。日本アカデミー賞優秀美術賞を5度受賞した小川富美夫が手掛けた修の部屋は、一見「何に使うの?」と思うような、コードや部品のようなものが所せましと置かれているが、実は修が“興味を持ったものは何でも集めてしまう”癖を演出。さらに壁には修が書きなぐった化学式などの筆跡もあり、このように細部にもこだわり修の純粋な性格が表れている部屋にも注目して欲しい。
大好きだった研究や実験が、8月6日を境に、実はとてつもない事態を引き起こすものだと知ってしまい“科学者の葛藤”を抱えることになる修。果たして最後のどのような決断をするのか―その行く末も、本編で見届けてほしい。
『映画 太陽の子』は8月6日(金)より全国公開
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