映画『旅猫リポート』初日舞台挨拶が26日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、福士蒼汰、高畑充希、竹内結子、ナナ(猫)、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介、三木康一郎監督が登壇した。
ついに公開初日を迎えた本作。「撮影が1年半くらい前だったので、今日ようやく公開したんだなと思います。映画に映っている自分は撮影当時まだ23歳だったんですが、その頃の自分の良さがあって、あのタイミングだから撮れた映画だと思います。ぜひそんなところも注目して楽しんでほしいと思います。」と、その心境を明かす福士に、三木監督も「昨日も映画祭に呼んでいただき、海外でも上映があったりしたので、公開前からもうすでにこの作品が皆さんの心を打っているような気がしています。それも、ここにいる出演者の皆さん、スタッフの皆さんのおかげです。」とこれまでを振り返りながら、作品への思いを語った。
今回は猫の声での出演となった高畑は、「皆さんと並んで今ここに立っていますが、私がナナの声を録音したのは1日のみだったので、皆さんと撮影の苦労を共にできてなく、こうして並んでいると後ろに下がっちゃうような気分です(笑)。」と、これまで自身が出演してきた作品との心境の違いを話す。すると、福士は「高畑さんは長い間ネバーランドにいたこともあるし(笑)オス猫の声がぴったりでした!」と高畑のナナっぷりを絶賛した。
また、福士さん演じる悟の親戚・法子を演じた竹内は、福士の印象について「撮影で福士さんに会う前は、役の悟をイメージしていて、実際にお会いしたら、本当に悟の雰囲気が漂っていたので、叔母役としてすぐに落ち着いて現場にいることができました。イメージが違うことがあったとすると、テレビで『仲良い人にはツンツンしてしまう』とご自身のことをお話しされていたので、そんなツンの福士さんを見てみたいなと思いましたね。私より大人に見えるくらい落ち着いていらっしゃって、そんな安定したメンタルの作り方を聞いてみたいです。」と、撮影時を振り返り、福士の印象についてたっぷり語った。
本作が悟とナナの強い絆を描いた作品であることから、自身にとって欠かせない、または夢中になっているモノやコトを聞かれ、広瀬が「ペットです。犬も猫も飼っていて、毎日その子達に癒されています。」とペット愛を明かした。また、山本も「僕も犬も猫も飼ってました!2匹合わせてグレイス・ケリーでした!」とそのネーミングセンスを披露し会場は爆笑。高畑は「今一番夢中なのは、友達の赤ちゃんを見て癒されることです!私の周りがベビーラッシュで、合間を見つけては会いに行って、動画を撮ってそれを1日ずっと見てます。可愛くて変な声出ちゃいますね。。」と少し照れながら話した。
福士は「卓球にハマってます!最近4日連続で卓球しました。」と自身のエピソードを明かすと「それ誘ってもらってない!」と嘆く大野。それに対し福士は「じゃあ皆で行きましょう!」と提案をすると、竹内は「福士さんは手が長いし、リーチできる範囲が広いから絶対勝てる気がしない。。勝てる勝負だったらやりたいです!でもできることあるかな・・あ、最近火起こしを覚えました!」と語り、キャスト・監督も騒然。劇中で演じた法子のような、頼り甲斐のある優しくもたくましい一面を明かした。
ここで、会場に主演猫のナナが登場。福士にしっかりと抱きかかえられ客席後方から登場したナナ。皆さんに温かく出迎えられた後、出演者総勢で、盛大に鏡開きが行われた。ナナも一緒ということで、なんと樽の中身は“猫用のミルク”!ナナには猫用のミルク、キャストの皆さんには牛乳が渡され、ナナも一緒に映画の公開を祝って乾杯がされた。しかし、ナナはミルクを気にしつつも福士にしがみついて緊張の様子。「ナナ今の気分は?」と大野に聞かれると「気分はいいニャ〜」と高畑扮するナナが答え、会場を沸かせた。
福士から、これまでずっと一緒に頑張ってきたナナへ「明日で会えなくなっちゃうことが本当に寂しいです。こんなに長い間一緒に居たから、これからもずっと一緒に居たいなと思っちゃいます。マイペースなナナがとても可愛くて、この映画をきっかけに猫のことが大好きになりました。今まで撮影からプロモーションまで、ありがとうね、ナナ。」と感謝の気持ちを込めて労いの言葉を掛けた。
さらに最後に「ついに今日初日を迎えることができて安心しています。たくさんの人に観ていただきたいですし、ぜひたくさんの人に勧めて頂きたいと思います。人と人の繋がりを描いた作品でもあるので、観た方同士の繋がりもあると良いなと思います。」と福士が締めくくり、キャスト同士も終始仲の良さそうなやり取りが行われ、会場は温かな空気に包まれたままイベントは幕を閉じた。
映画『旅猫リポート』は全国公開中
©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社