映画『マスカレード・ホテル』完成報告会見が20日、都内・ロイヤルパークホテルにて行われ、キャストの木村拓哉、長澤まさみ、監督の鈴木雅之が出席した。
これまでに、検察官・パイロット・アイスホッケー選手と、様々な役柄を演じてきた木村。意外にも今回が初となった“刑事”役に「ようやく刑事・警察官のバトンが回ってきた。ただ、クランクインして次の日にはホテルマンになっていたので(笑)足を使って情報を得たり、通常だと必要な刑事の動きはなかった。セカンドを待ちたいと思います」と笑みをこぼしていた。
また、短髪の七三分けも新鮮だが、「長澤さんからのウケが良かった」と木村。長澤は「すごくショートヘアがお似合い。『また切らないんですか?』って先ほども聞いたところでした(笑)」と惚れ惚れ。
ホテルマン(フロントクラーク)の役に「研修を受けて」臨んだという長澤。そんな長澤のホテルマンぶりに、木村は「いつも完璧でした。『本番』の声がかかると、もう山岸尚美になっていたので。共演できて良かったです」と絶賛。
今回が初共演となったことに、木村は「長澤さんの作品は観たことがあったし、しっかりと自分の役を全うされる方だなと思っていました。どういう風に撮影に向き合うのかが不透明だったので、今回、一緒に出来てクリアになりました。一切逃げないし全力。すごく良かった」と撮影を振り返る。
長澤も「緊張はしました。でも、いつか共演してみたいと思っていたので。実際に現場でお芝居をしていく中で、どんなに私がぶつかっていっても全て受け止めてくれる。(木村の刑事役に)正義感が強くてピッタリだなと思ってました」と明かした。
“初”の刑事役、長澤まさみとの“初”共演、東野圭吾原作映画への“初”出演と、3つの“初”を経験した木村。会見では、東野圭吾から「(主人公のイメージとして執筆当初から)漠然と描いていたのが、まさに木村拓哉さんだった」とメッセージが寄せられた。
木村は、今作の打ち上げの場で東野圭吾ご本人と対面したようで、その際に「執筆している時、自分の頭の中での新田は木村さんでした」と伝えられたことを明かす。木村は「嬉しかったですね!」と振り返っていた。
シリーズ累計320万部突破の東野圭吾による同名ミステリー小説を映画化した本作。作品の舞台となるのは都内の高級ホテル・コルテシア東京。次々と現れる素性の知れない宿泊客の“仮面(=マスカレード)”を剥がそうとする警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)。その“仮面”を守ろうと、新田の教育係に任命されるフロントクラーク・山岸尚美(長澤まさみ)。この水と油の異色のバディが連続殺人事件の真相に迫るミステリー作品だ。
東野圭吾作品初出演となる木村は、捜査一課のエリート新田浩介役として、連続殺人事件の次なる舞台として予告されたホテル・コルテシア東京にホテルマンに扮して潜入捜査に挑む。監督を「HERO」シリーズの鈴木雅之が務める。
映画『マスカレード・ホテル』は2019年1月18日(金)より全国東宝系にて公開
(C)2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 (C)東野圭吾/集英社