映画『十二人の死にたい子どもたち』公開記念舞台挨拶が26日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、キャストの杉咲花、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗、監督の堤幸彦が登壇した。
本日、やむなくイベントを欠席した新田真剣佑からメッセージが到着。MCより「インフルエンザのため欠席となってしまい、大変申し訳ありません。今日という日をとても楽しみにしていたので、皆様にお会いすることが叶わず、本当に残念に思っています。皆様にこの映画を楽しんでいただけたら、とても嬉しく思います」と代読された。
この作品を通じて、自身が成長したなと思うところを聞かれたキャスト陣。杉咲は「忍耐力がついたと思います。40分の長回しはこれまで経験したことがなかったので。堤組でしか体験できない、すごく貴重な時間でした。すごいシーンになっていると思います」とコメント。
北村は「いま21歳なんですが、どの現場に行っても一番年下だった。今回、自分より歳の下の子たちがいて…現場で竹内さんが宿題をやっていたんです。『宿題!?』と思って(笑)数学を解いていて、『俺…もしかして歳とってる!?』と。『勉強やっておいたほうがいいぞ!』って言いました」と笑みをこぼす。
高杉は「コミュニケーション能力が成長したのかなと思います」と、“脱”人見知りを宣言するも、北村から「ウソつけ!(笑)現場の妖精として現場を見守ってたタイプ」だったとツッコミが飛び、会場は笑いの渦に。橋本は「私だけに限らず、切り替えや集中力、対応力に通ずるところ。みんなが成長できたところじゃないかなと思います。40分の長回しであったり、限られた空間の中でみんなで緊迫感を持ってやれました」と撮影を振り返った。
イベントでは、本作のタイトルにちなみ「十二人の『〇〇したい』子どもたち」とのお題が。新田真剣佑は「十二人の『個性の違う』子どもたち」と答えており、北村は「真面目だな〜(笑)僕の回答が怖い。でも真剣佑らしいなと思います。人への愛情がすごいので、監督を含め、この映画のみんなのことが好きなんだと思います。みんなの個性が好きだったんじゃないかなとフォローしておきます」と代弁した。
次々と個性あふれる回答が飛び交うも、「十二人の『ゲームがしたい』子どもたち」(高杉・北村)とシンクロする一幕も。北村は「オンライン上で一緒にゲームをしたり、この作品で無事に真剣佑もゲーマーになりました!みんなで帰ったらゲーム…みたいな」とハニカミ。
一方で杉咲は、現場で新田真剣佑がピザの差し入れを振る舞ったことを明かし「十二人の『もぐもぐしたい』子どもたち」と、お茶目に回答。「重たいシーンも多くて、みんなで和気あいあいと食べることができなくて…今度はみんなで楽しく食べたいなと思って」と笑顔をのぞかせた。
原作者の冲方丁から「十二人の『今後の大活躍を見届けたい』子どもたち」、堤幸彦監督から「十二人の『隅に置けない』子どもたち」とのお墨付きも。堤監督は「いろんな映画・ロアマ・演劇で活躍されるのは当然のこと。大御所や先輩がいる中で、なかなか実力を発揮するのは難しいのですが、この12人に関しては、どんな現場においても大丈夫じゃないかと思います。それだけ、対応力・実力・存在感が備わっている。みなさんが現場で感じ取って頑張った結果です。この12人は今度、どの現場でも誰一人“隅に置けない”存在だと思います」と絶賛の言葉を贈った。
ミッション:集団安楽死/場所:廃病院/参加者:12人の未成年/謎:13人目の死体
死にたいけど、殺されるのはイヤ。
その日、12人の未成年たちが、安楽死を求め廃病院の密室に集まった。「みんなで死ねば、怖くないから」ところが、彼らはそこで13人目のまだ生あたたかい死体に遭遇。突然の出来事にはばまれる彼らの安楽死。あちこちに残る不自然な犯行の痕跡、次々起こる奇妙な出来事。彼らだけしか知らない計画のはず。まさかこの12人の中に殺人鬼が……?死体の謎と犯人をめぐり、疑心暗鬼の中ウソとダマしあいが交錯し、12人の死にたい理由が生々しくえぐられていく。全員、ヤバい。気が抜けない。いつ誰が殺人鬼と化すかもわからず、パニックは最高潮に。彼らは、安心して“死ねるのか”怯えながら“殺されるのか”監督・堤幸彦(「SPEC」「イニシエーション・ラブ」)が仕掛ける、出口無しのノンストップ未体験・密室サスペンスゲームの幕が上がる。
映画『十二人の死にたい子どもたち』は全国公開中
(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会