映画『君は月夜に光り輝く』初日舞台挨拶が15日、都内・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、キャストの永野芽郁、北村匠海(DISH//)、甲斐翔真、監督の月川翔が登壇した。
死期が近づくにつれて肌が光るという原因不明の不治の病“発光病”を患い、病院から出られない少女の“叶えられない願い”を【代行体験】という形で叶えていく青年の姿が描かれる本作。
公開初日を迎え、永野は「不思議な気持ちです。自分が出ている作品を観て、こんなに泣いたり温かい気持ちになるなんて…そんな作品がいつか皆さんに届くんだ〜って思っていたら、突然その日が来たような感覚でドキドキしています」と挨拶。
北村も「今までにないくらい、バラエティ番組や色々なところで宣伝させてもらいました。母親は『毎日あなたのことをテレビで見て…そわそわします。心配です。』と。ボロが出るんじゃないか心配していました(笑)そんな日々が今日をもって終わってしまうのが悲しいです。でも、初日を迎え僕らの手を離れて作品が皆さんのものになる感覚、それが全てです」と胸の内を明かした。
続けて、周囲からの反応を聞かれると「早朝の朝一発目に観に行った、よくわからない友達がいる」と茶化しながら告白する北村。「朝からめちゃくちゃ泣いて、今日1日使い物にならないみたいです(笑)」と話した。
また、本作にちなみ「人生を変えた出会い」についてエピソードが振られた永野。「北野武監督」(月川監督)、「寺尾聡さん」(北村)、「福山雅治さん」(甲斐)と続々とレジェンドの名前が挙がっていく中、永野は「スカウトマンの人!小学校3年生の夏に吉祥寺で。あの時にスカウトされていなかったら、全く違う人生になっていたなと真剣に思います!」とにっこり。
靴屋で母親と一緒に靴を選んでいたようで、永野が「運動会で履くから『瞬足(しゅんそく)がいいかな〜』なんて」と当時を振り返ると、北村は「瞬足がいい!瞬足がいいよ!コーナー曲がりやすいから!」と瞳を輝かせ、会場は笑いに包まれた。
イベントでは、永野にサプライズでW主演を務めた北村から手紙のプレゼントが。永野は「やだやだ!え?普通、逆じゃない?私が書くよね!?」と驚くと、北村は「僕も初めての経験。どっちかっていうと僕の方が女々しいしね(笑)」とツッコミ。
手紙には「今回共演させていただきまして、とてもビックリしました。ハツラツとして見えるけど、俯瞰で自分を見れているし、悩むし、考えるし。それでいて、すごい決断力で前に突き進んでいく。純粋に『この人すごいな…』と思いました。ハードなスケジュールが続いてボロボロな僕を見て、何も言わず、大量のエナジードリンクをくれたり。僕の気持ちをサラッと代弁してくれたり。男気あるよね。とにかく相手の気持ちを考えて汲み取って感じ取って、自分のことは二の次で生きている芽郁ちゃんにとっての、心の拠り所が、この作品や『君月』チームであってくれたら嬉しいな。」と北村の想いが綴られる。
続けて、「あなたを尊敬しています。常にどっしり構えて、いつも変わらない芽郁ちゃんに色んなことを学んでいます。こんなことを言われても、きっと芽郁ちゃんは普通な顔で『はいはい、ありがと!』って聞いているだろうし(笑)現場では本当に太陽のようでした。笑顔が溢れたり、涙が溢れたり、全部を感じさせてくれたのは、他でもない、あなたです。現場にいた全員が永野芽郁の表現力に脱帽していました。もちろん僕も。至極大人な考え方と人間性をもっているのに、まだ19歳。さらにさらに人を魅了する女優になっていくのが、楽しみで仕方ありません。また映画やろうね。」と締めくくられた。
北村からの手紙に涙が溢れた永野は「やだやだ!誰かティッシュ〜!」とてんてこ舞い。見かねた北村が、ハンカチをスッと手渡し紳士な一面をのぞかせる。永野は「(キャスト・監督スタッフ)みんなの顔が浮かんで…会いたいなぁ。ほんとにやだ!ずっと泣ける」としみじみしていた。
映画『君は月夜に光り輝く』は全国東宝系にて公開中
(C)2019「君は月夜に光り輝く」製作委員会