映画『ラ・ラ・ランド』主演のライアン・ゴズリング、監督のデイミアン・チャゼルが来日。26日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われたジャパンプレミアに出席した。
『セッション』の監督デイミアン・チャゼルがメガホンを取る本作は、オーディションに受からず落ち込んでいた女優志望のミアと、いつか自身の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願うピアニスト・セバスチャンの恋愛模様を描くミュージカル映画。ヒロインのミアを『アメイジング・スパイダーマン』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のエマ・ストーンが、セブ(セバスチャン)を『きみに読む物語』『ドライヴ』のライアン・ゴズリングがそれぞれ演じる。
1月24日に第89回アカデミー賞ノミネート作品が発表され、本作は作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、編集賞、衣装デザイン賞、歌曲賞(「Audition」「City of Stars」の2曲)、作曲賞、録音賞、音響編集賞、美術賞と、13部門14ノミネートを果たしたばかり。第70回アカデミー賞『タイタニック』(1998年)ほかに並ぶ最多ノミネーションとなり、いま世界中が大注目の2人の登場に、会場は一気に熱狂の渦に。
アカデミー賞歴代最多タイ14ノミネートという結果を受け、ライアンは「この映画を作れたこと自体が賞をいただいたようなもの。デイミアンの思い描いたビジョンを、みんなで一緒になって作れた。それだけでラッキーだよ。(全米で)公開されて、非常にいい反応を受けているんだ。これだけで僕たちは十分幸せなんだ。今回のノミネートは本当に驚いているよ!」と心境をあらわにした。
デイミアン監督は「まだショックが抜けきれてないよ。本当に嬉しいと思っている。映画を観てもらったらわかると思うけど、かのなんだ。ライアン、エマをはじめ、カメラマン、その後ろにいるスタッフ、作曲やコスチューム、セットを建ててくれたいろんな方たちのことを、ノミネートされたことによって認知されたことがすごく嬉しいんだ」と感謝の気持ちを真摯に明かした。
また、本作で3度目の共演となったエマ・ストーンについてコメントを求められたライアンは「今回が3回目だけど、いままでの2本というのは、あまりシーンを共にしてこなかったんだ。でも今回はパートナーとして、本当に掘り下げてこの作品を作っていったよ。いいチャンスだったね。エマは他の2本を撮っていた時、オフカメラの時に彼女は歌ったり踊ったりしていたんだ。だから彼女がそういうことができるというのは知っていたよ。今回それが観客のみんなに届くと思うと、とても嬉しいね!」と笑顔をのぞかせた。
デイミアン監督もエマについて「彼女と最初に会った時は、ちょうどブロードウェイの真っ最中だった時。ライアンとエマ、素晴らしい2人をミュージカルで共演させることができたのは本当に嬉しかった。それに、この2人が共演することによって、ミュージカルが地に足がついたものになって、より人間らしくなると思った。普段あまりミュージカルのファンでない方も楽しめる作品になったし、エマのおかげだとも思っている。彼女はいとも簡単にやり遂げたからね」と絶賛の言葉を贈った。
なお、ライアンは『きみに読む物語』以来13年ぶりの来日。チャゼル監督は今回が初来日となった。映画ランドでは、日本人ゲストの米倉涼子を交えたトークの模様も追ってレポートしていく。
映画『ラ・ラ・ランド』は2月24日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国公開
【CREDIT】
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、J・K・シモンズ
配給:ギャガ/ポニーキャニオン
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