2014年度スペイン・アカデミー賞(ゴヤ賞)に17部門ノミネートし、10部門を受賞したスパニッシュ・ミステリー『マーシュランド』のポスタービジュアルと予告編が解禁された。
『マーシュランド』は2014年本国スペインで劇場公開されると、その年のゴヤ賞で主人公の刑事コンビを演じたラウール・アレバロとハビエル・グティエレスの2人同時ノミネートを含む延べ17部門にノミネート、そのうち作品賞・監督賞などを含む10部門を受賞するなど多数の映画祭・映画賞で賞を獲得したミステリー。スペイン暗黒の時代と言われる独裁政治の爪痕が未だ残る1980年スペイン・アンダルシア地方を舞台に起こった連続少女惨殺事件に端を発し、事件を追う2人の刑事が、町を飲み込む巨大な悪意に直面していく姿が描かれる。
独裁政治の爪痕が未だ残る1980年スペイン・アンダルシア地方。湿地帯の小さな町で、祭りの最中に2人の少女が行方不明となり、やがて惨殺死体で発見される。首都マドリードから左遷されてきた若く血気盛んなペドロとベテランのフアンが事件の捜査を担当することになり、程なくして2人は、過去にも同様の少女失踪事件がこの町に起こっていることを突き止める。しかし、捜査を進めていくうちに貧困や差別、汚職、小児性愛、麻薬密売など小さな町にはびこる数々の悪意が明らかになっていく。そんな中、また一人少女が姿を消してしまい……。
このたび公開された予告編では、レイプされ拷問を受けた少女の死体を目にし、「こんな事件ははじめてだ」と驚きと動揺を隠せない刑事2人の姿が映し出され、歴史的背景に基づく骨太でスリリングなストーリーと、刑事たちが繰り広げる熱いドラマの一端が伺える。緊張感に満ちた物語が辿り着く先にある湿地帯の町の秘密とは? 姿の見えない殺人者の正体とは?
なお、本作は、“世界中のガツン!とくる映画今年も集めました。”をテーマとした特集上映「WEC(ワールド・エクストリーム・シネマ)2015」にて料金1,300円均一、2週間限定で上映される(リピーター割引あり)。
映画『マーシュランド』は、10月17日(土)〜10月30日(金)ヒューマントラストシネマ渋⾕にて2週間限定公開
(C)ATIPICA FILMS ©SACROMONTE (C)ATRESMEDEA CINE