映画『引っ越し大名!』完成披露試写会が23日、都内・有楽町朝日ホールにて行われ、キャストの星野源、高橋一生、高畑充希、及川光博、小澤征悦、正名僕蔵、飯尾和樹(ずん)、監督の犬童一心が登壇した。
「超高速!参勤交代」シリーズなどで知られる作家・土橋章宏の時代小説「引っ越し大名三千里」を原作とする本作は、生涯に7回もの国替え(引っ越し)を命じられた実在の大名・松平直矩をモデルに、参勤交代をはるかに上回る莫大な費用がかかる無理難題の引っ越しをせねばならないお国の一大事を救うため、あらん限りの知恵と工夫で乗り切ろうとする姫路藩の藩士たちの汗と努力と涙と笑いの物語を描く。
主人公の書庫番で引っ越し奉行・片桐春之介役を演じる星野は「脚本が面白くてしょうがなくて。すぐ『出たいです!』とお話させていただきました。僕の役は“引きこもり侍”。家ではなく、職場に引きこもってる。ずっと本を読んでいたのですが、“引っ越し奉行”として引き出されていく。観たことのないストーリーで、こんな時代劇はなかなかないです!」とアピール。
星野扮する春之介を引っ越し奉行に推薦する御刀番・鷹村源右衛門役を演じる高橋は「源ちゃんと同じで、脚本が既に面白い。キャストの皆さんとお芝居をして、とっても楽しい作品になっていると思います」とハニカミ。
引っ越しのコツを指南する於蘭(おらん)役で星野と共演する高畑は「源さんと実際10歳くらい歳が離れているのですが、役で“姉さん女房”感を出して子持ちのバツイチという、色々と背負い過ぎてる役でした。姉さん感が出るように、気持ちで負けないように頑張りました」と明かした。
また、撮影現場でのエピソードを聞かれると、高畑は「撮影の序盤で源さんに“おまんじゅう”を投げるシーンがありまして…1回目投げたら右目にヒットして…『絶対顔に当てないようにしなきゃ』と思って2回目投げたら左目に当たった(笑)あんこが目にシュッと…」と告白した。
星野は「マジ“まんじゅう”だった(笑)ベチーンって!気を遣って優しいところにべチーンと当たるより、どんどん当てて欲しい。でも、まさか両目にくるとは(笑)面白かったです!まんじゅうって…痛いんですね(笑)」と、高畑の“暴投”を笑い混じりに振り返り、会場を沸かせた。
イベントの最後には、ずん飯尾が「キャストの皆さんに“あだ名”を…」というMCからの無茶ぶりに、「星野くんと高橋さんとミッチー(及川)さん、3人で“国産ホワイトアスパラ”。ふるさと納税人気No.1です!小澤さんは生産者、高畑さんは生産者の家の三女で小学時代は給食当番。監督はアスパラ泥棒で、正名さんが泥棒の老犬です」と答えるなど、キャスト陣の和気あいあいとした雰囲気が伝わってくる、笑顔の絶えない舞台挨拶だった。
映画『引っ越し大名!』は8月30日(金)より全国公開
(C)2019「引っ越し大名!」製作委員会