綾野剛、杉咲花、佐藤浩市が共演する映画『楽園』の本予告映像とポスタービジュアルが解禁。主題歌はRADWIMPS野田洋次郎が作詞・作曲・プロデュース、上白石萌音が歌唱を担当する「一縷」に決定した。
「悪人」「怒り」など映像化が続くベストセラー作家・吉田修一の原作「犯罪小説集」を、『64-ロクヨン-』などで知られる瀬々敬久監督が映画化。ある地方都市で起きた少女失踪事件。家族と周辺住民に深い影を落とした出来事をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士と、失踪した少女の親友だった紡。事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して、事態は急変する。
本予告映像では、殺人の容疑をかけられ罵声を浴びる豪士(綾野剛)、「どうしてお前が生きてる」と心無い言葉をかけられる紡(杉咲花)、そして集落の人間から村八分にされる善次郎(佐藤浩市)。運命に翻弄された3人がもがき苦しみ、感情をむき出しにする姿が描き出される。
本作の主題歌「一縷(読み方:いちる)」は、日本を代表するロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎の作詞・作曲・プロデュースで上白石萌音が歌唱を担当。『君の名は。』(16)公開当時、主人公:三葉の声を演じた上白石萌音が、主題歌のひとつであり空前のヒットを記録したRADWIMPSの「なんでもないや」をカバーし大きな話題となった。以来、約3年ぶりとなる本作で、野田が初めて上白石に楽曲を書き下ろした。
上白石萌音 コメント
初めてこの楽曲をいただいた時、部屋にこもって正座して聴いたのですが、気づいたら泣いていました。
まさに、小さい光が差したような気がしたんです。洋次郎さんが、映画を観終わった人の小さな“救い”や“光”になればという気持ちが、
もう最初に私の“光”になっていて「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」と思ったのを覚えていますし、洋次郎さんに曲を書いていただくことが、私の夢のひとつだったので、今回それが叶ってとても幸せです。
「初めて歌うように、この曲を歌って欲しい」とアドバイスをいただいて、洋次郎さんの前で一度全部捨てて、まっさらな気持ちでレコーディングに臨みました。
映画をご覧になる方にとっても、日常に寄り添う曲という意味でも、大切にしていただける曲になったら嬉しいです。
野田洋次郎 コメント
楽曲提供のお話しをいただいて、映画の脚本を読ませてもらい、映画も観させていただきました。
悲しみの中にいたり、もがき苦しんで生きている人たちがたくさん出てくる映画で、その一人一人が必死に、一生懸命生きていている。
その先に“救い”や“光”があって欲しい、その人たちがどうか幸せであって欲しいという想いが、まず一番にありました。
萌音さんには、今回初めて楽曲を書かせていただきましたが、声優もされていて、もちろん女優としての表現力もあるからこそ、自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる。僕も学ぶことが多いレコーディングでした。
「楽園」という映画によって、萌音さんとまたこうして引き合わせてもらえたことがうれしいし、この曲が制作できたことが幸せです。僕にとっても大事な曲になると、この手応えを感じながら制作していました。聴いてくれる方々の人生と、一緒に育っていってくれたらうれしいです。
映画『楽園』は10月18日(金)より全国公開
(C)2019「楽園」製作委員会