黒崎博監督×コウ・モリP、日米合作『映画 太陽の子』制作秘話を語る

“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」の最新回は、絶賛公開中の『映画 太陽の子』。MCは映画ライターのSYOが担当し、本作を手がけた黒崎博監督・コウ・モリプロデューサーを迎え、10年以上を費やしたという作品の誕生秘話に迫る。

太平洋戦争末期に存在した「F研究」と呼ばれる“日本の原爆研究”。その事実を基に、3人の若者たちの青春を描く本作の監督・脚本は「青天を衝け」など多くの話題作を手がける名手・黒崎博。彼が10年間大切に温め続けたこの企画に共鳴し、柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、田中裕子、國村隼、イッセー尾形、山本晋也、そしてピーター・ストーメアが参加。音楽にはアカデミー賞®5部門ノミネートの『愛を読むひと』のニコ・ミューリー、サウンドデザインに『アリー/スター誕生』のマット・ヴォウレスと、ハリウッドスタッフが続々と参加。さらに主題歌を、製作陣の熱い想いを受け止めた福山雅治が担当し、心に沁みるバラード「彼方で」で物語を深く彩る。

本作のアイデアは、10年以上前に黒崎監督が広島県内の図書館で、若き科学者がのこした日記の断片と出会ったことから始まる。そこには、日本の学生たちが原子爆弾の開発を行っていたという衝撃の事実がつづられていた。当番組では、黒崎監督が当時を振り返りつつ、コウ・モリプロデューサーとの出会い、撮影や制作の舞台裏を明かしていく。

SYOからは「日本の原爆研究開発」というセンセーショナルな題材についての質問が飛び、黒崎監督とコウ・モリが目指した「日米の描写のバランス」についてのトークが展開。日米のスタッフが意見を交わし、フラットな目線を形成していった過程が語られる。また、撮影においては柳楽・有村・三浦が勢ぞろいした海のシーンや、比叡山に実際に登って撮影したシーンを回想。実験精神あふれる、カメラが役者を追いかける演出の狙いなどを語る。

また、作曲家ニコ・ミューリー(『愛を読むひと』)、サウンドデザイナーのマット・ヴォウレス(『アリー/スター誕生』)、俳優ピーター・ストーメア(『ジョン・ウィック:チャプター2』)といった海外のメンバーとのコラボレーションも。スケジュールが合わないにもかかわらず「どうしてもピーターに出てほしかった」という黒崎監督の粘り腰にコウ・モリが根負けしたというこぼれ話など、このふたりならではの貴重なトークが約1時間にわたって展開する。

映画 太陽の子』は絶賛公開中

(C)2021 ELEVEN ARTS STUDIOS /「太陽の子」フィルムパートナーズ

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