女優の広末涼子が6日、都内・テアトル新宿で行われた映画『はなちゃんのみそ汁』公開直前イベントに、広末扮する千恵の姉を演じる一青窈とともに出席した。
乳がんを患い33歳の若さでこの世を去った千恵が、家族との日々をつづったブログを基にした同名エッセイを広末涼子主演で映画化した本作。結婚、妊娠、出産と人生の転機をがんと闘い、食を大切に生きてきた彼女たちの、美味しくて温かいかけがえのない日々を描く。
新年を迎え「この映画を出発点として、去年撮影したドラマなどたくさん観ていただける作品が続く年になりそうなので、精一杯頑張っていきたい」と今年の抱負を掲げた広末。
ドラマや原作、千恵さんのブログを見ては「命と向き合うことの重さから逃れられなくなった」と話す広末は、「どうしたら皆さんに明るい気持ちで帰ってもらえるかすごく考えました。それで脚本を何度も書き直して下さって、きっとたくさん笑っていただけたんじゃないかなと思います。悲しい涙ではなく、爽やかな涙をみせてほしいです」とにっこり。
また、主題歌『満天星』を手掛け、千恵の姉・松永志保 役で出演している一青は「広末さんは笑顔の種類がすごく豊富で、優しい笑顔とか少し怒っている笑顔とかを見てて『こんなに人が笑う表情の種類があるんだ』って驚きましたね。すごく楽しかったです!」と広末との初共演を振り返った。
イベントでは、一青が「『生まれてきてくれてありがとう』と気持ちを込めて作った」という主題歌『満天星』を生披露。観客とともに歌詞を口ずさみながら、涙を浮かべた広末は「やっぱり良い曲ですね。皆さんの溢れる気持ちが伝わってきて嬉しかったです」と笑顔をみせ、「ほんとに幸せにしてくれる映画。『命にありがとう。みんなにありがとう』という気持ちが伝わると嬉しいです」と本作をアピールした。
映画『はなちゃんのみそ汁』は、テアトル新宿&福岡にて先行公開中・1月9日(土)より全国拡大公開
公式サイト:
原作:安武信吾・千恵・はな「はなちゃんのみそ汁」(文藝春秋刊)
監督・脚本:阿久根知昭
出演:広末涼子/滝藤賢一/一青窈/紺野まひる/原田貴和子/遼河はるひ/赤松えみな(子役)
主題歌:一青窈「満点星」(ユニバーサルミュージック/EMI Records)
配給:東京テアトル
(c)2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ