『シェル・コレクター』リリー・フランキーの無茶振りトークに、池松壮亮や橋本愛らタジタジ

映画『シェル・コレクター』初日舞台挨拶が27日、都内・テアトル新宿にて行われた。この日、主演のリリー・フランキーをはじめ、寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛、メガホンを取った坪田義史監督ら豪華キャストが出席した。

シェル・コレクター

第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門正式出品、リリー・フランキー15年ぶりの単独主演作である『シェル・コレクター』は、貝の美しさと謎に魅了された盲目の貝類学者の物語。

DSC_0722.JPG600

「企画の段階、映画ができてからも上映はないだろうと思っていた」というリリー。1月の海に入っての撮影に「現場でスタッフさんがあったかいお風呂をバスタブに用意してくれてたんですが、愛ちゃんとか池松くんは若いから大丈夫だけど僕の年齢になると、冷たいところから熱いところに入ると、冬場に心臓マヒで死ぬ典型的なパターンになる」と振り返った。一方、ロッテルダム映画祭の反応に「結構バカうけでしたよ。『ここを笑ってほしいな』と思っていたシーンが、寺島さん演じる山岡いづみがシャツをインしてるところで、急に“春のパンまつり”が始まったかのような格好でオランダ人にも大爆笑でしたね」と好感触な様子。

DSC_0691.JPG600

また、学者の息子・光を演じる池松は「どう受け止めていいのか考える作品ですが、『こういう体験しかった』と思う作品に久しぶりに出会えた」と笑顔をみせ、リリーとの共演に「僕もオナニーしたりシャーマンしたりしたかったのですが」と明かすと、リリーは「寺島さんのもの凄いオナニーシーンがあったんですが、カットされてるんですよ。皆さんには後でダビングしてお渡しします」と観客から笑いをとった。

DSC_0005.JPG600

締めのあいさつでリリーは「なんか愛ちゃんそんな話せてないからどうぞ」と橋本に無茶振り。「すごいヤダ」と困り顔をみせる橋本だが「ロッテルダム映画祭の受賞式に私だけ残っていたんですが、結局なしになっちゃって。日本で監督が泣いてるって聞いた」とトークをつなぐと、坪田監督は「リリーさんが人を高揚させるアルコールみたいな存在で、その胸の中で号泣してしまった。そのとき初めてホモの気持ちがわかりました」と明かした。するとリリーは「せっかく愛ちゃんで締めようと思ったのにグチャグチャ言うから(笑)しょうがないから池松くん締めて」とイジると、池松は「きついなぁ…こういう感じで(撮影を)やってきました」と締めるも「なんか4人のお笑いチームみたいになっちゃった(笑)」とツッコミ、会場は爆笑の渦で幕を閉じた。

映画『シェル・コレクター』はテアトル新宿ほか全国順次公開中

【CREDIT】
監督・編集:坪田義史(『美代子阿佐ヶ谷気分』
脚本:澤井香織、坪田義史
原作:アンソニー・ドーア『シェル・コレクター』(新潮クレスト・ブックス刊)
出演:リリー・フランキー/池松壮亮/橋本愛/普久原明/新垣正弘/寺島しのぶ
配給:ビターズ・エンド  公式サイト:www.bitters.co.jp/shellcollector

©2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で