ディズニー・アニメーション最新作『ズートピア』を手がけたバイロン・ハワード監督、リッチ・ムーア監督、プロデューサーのクラーク・スペンサーが出席した来日記者会見が24日、ザ・リッツカールトン東京にて行われた。会見後には、主人公・ジュディの日本語吹替を担当する上戸彩、ズートピアの警官・クロウハウザー役のサバンナ・高橋茂雄も駆け付けた。
日本公開に先駆け、アメリカで公開されたばかりの本作は『アナと雪の女王』『ベイマックス』を超え、ディズニー・アニメーション史上No.1オープニング記録を達成。物語は、動物たちがハイテクな文明社会で暮らす世界“ズートピア”を舞台に、ウサギのジュディ・ホップスが決められた人生に抗い、「警察官になりたい」という夢を叶えるため奮闘するファンタジー・アドベンチャー。
ニンジンの形をしたマイクを手渡された来日ゲストの3人。「今まで持ったマイクの中で、もっとも栄養価値のあるマイクだね」と笑顔をみせたハワード監督は、「5年ほど前に『塔の上のラプンツェル』を仕上げ、次の作品を考えていた時、製作総指揮のジョン・ラセターに『ちゃんと2本足で立って言葉を話す動物の物語を作りたい』と話したんだ」と製作のきっかけを明かす。「その話にジョンが大興奮して、私を抱き上げてくれたんだ。まるで『ライオンキング』のシンバになった気持ちだったよ」と笑みをこぼした。実際に動物の行動をリサーチするためにケニアを訪問したといい「動物たちの水飲み場が(滞在場所の)近くにあって、ライオンやガゼルが隣同士で水を飲んでいたのを見たんだ。そこから捕食動物と捕食される側の動物が共存する世界はどうなるのか?というアイデアが浮かんだ」と作品誕生の経緯を明かした。
アニメーションで描く際、動物たちの縮尺や行動をリアルに再現したと話すムーア監督は「1年半かけて徹底的なリサーチを行った。人間が動物のコスチュームを被った様相にはしたくなかったんだ。ほんとに小さい動物から大きな動物まで一つ一つ丁寧に観察したよ。人間のような感情を持ち合わせつつ、自然界におけるありのままの動物の姿をリアルかつユニークに描いたんだ」とコメントした。
会見後に行われたトークショーでは、新米警官のうさぎ・ジュディを演じる上戸と、チーターの同僚警官・クロウハウザー役の高橋も登場。2015に第一子を出産した上戸は「ジュディのお話をいただいなのが昨年の夏頃。私にちょうど新しい家族が増えた頃だったので、家族に自慢できると思いました」とにっこり。また、立派な警察官になるため、夢を追いかけるジュディの姿に「この作品が大ヒットしてくれることが、私の今の夢です」とアピールした。そんな上戸の演技にハワード監督は「聞いただけで応援したくなる声。その中から決意や意欲が伝わってくるね」と絶賛していた。
イベントでは、指揮者オカピ率いる金管五重奏の楽団・ズーラシアンブラスが主題歌「トライ・エヴリシング」を生演奏し、ゲストを沸かせた。
映画 『ズートピア』 は4月23日(土)より全国ロードショー
【CREDIT】
製作総指揮:ジョン・ラセター 製作:クラーク・スペンサー
監督:バイロン・ハワード『塔の上のラプンツェル』/リッチ・ムーア『シュガー・ラッシュ』
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/zootopia.html
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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