映画『スポットライト 世紀のスクープ』に出演するレイチェル・マクアダムスが初来日し、16日、都内・TOHOシネマズ日劇にて行われた舞台挨拶に出席した。さらに、レイチェルが夢中になった「人生がときめく片付けの魔法」の著者で片づけコンサルタント・近藤麻理恵が花束ゲストとして駆けつけた。
地元ボストンの数十人もの神父による児童への性的虐待、カトリック教会が組織ぐるみで隠蔽してきた衝撃のスキャンダル「ゲーガン事件」を、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たちが真実を暴く実話・社会派ドラマ。
第88回アカデミー賞で作品賞&脚本賞に輝いた本作で、地道で粘り強い取材を得意とし、被害者に寄り添って真相を聞き出す女性記者サーシャ・ファイファーを演じるレイチェル。本作の出演を機に、ジャーナリズムの重要性を訴えているレイチェルは、「(九州地方で)大きな地震が起こったと伺い、とても胸を痛めております。被害に遭われた皆さんが、一日も早く復興されることを祈っております」と言及した。
オスカーに輝いた夜のことを「授賞式は人生で忘れられない一夜になりました。決して派手な作品ではないので、受賞はうれしかったと同時に、驚きでもありました。これほど支持されたことに感謝の気持ちがこみ上げてきますし、女優としても大きな励みになりました。未来に語り継ぐべき重要な作品に、参加できてとても光栄です」と喜びを明かした。
また、実在するジャーナリスト・サーシャを演じ、本人と多くの時間を過ごしながら役を作り上げたというレイチェルは「実在のモデルであるサーシャさんは、とても思いやりのある聞き手でした。こちらがお話を伺っているつもりが、いつしか私が彼女に自分のことを話していたり」と笑顔を見せ、「だからこそ、事件の被害者は、彼女に心を開いたんだと実感しました。もちろん、ジャーナリストとしても素晴らしい女性。彼女との対話は、大いに演技に反映されました」と感心を寄せた。
イベントには、日本のみならず、数多くのハリウッドセレブを魅了したベストセラー「人生がときめく片付けの魔法」の著者、片づけコンサルタントの近藤麻理恵が花束を持って登場。レイチェルは感激した表情を浮かべ、思わず「本物だ!」と感激。「言葉も見つからないわ。この本は私を含めて、多くの人々の生活をより豊かなものにしてくれた」と感謝を伝え、最近引っ越しを計画しているようで「シャツは本で読んだ通りにたたんでいるし、ソックスの片づけもこれから頑張るつもり(笑)。妹と一緒にふたりで本で読んだことを少しずつ実践しているの」とアピールしていた。
映画『スポットライト 世紀のスクープ』は全国公開中
【CREDIT】
監督:トム・マッカーシー
出演:マーク・ラファロ/マイケル・キートン/ レイチェル・マクアダムス /スタンリー・トゥッチ/リーヴ・シュレイバー ほか
配給:ロングライド
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