トム・ヒドルストン主演『ハイ・ライズ』日本版予告編、 理想の住居空間で階級闘争が勃発

SF小説の巨匠J・G・バラードの原作を、『マイティ・ソー』シリーズのトム・ヒドルストン主演で映画化した『ハイ・ライズ』が8月6日より全国順次公開される。この度、日本オリジナル予告編が解禁となった。

ハイ・ライズ

本作は、ハイ・ライズと呼ばれる理想の住居空間を舞台に、上階に行くにつれ住民が富裕層になっていく40階建ての高層マンションで巻き起こる、皮肉な現代社会のヒエラルキーがじわじわと崩壊していく様子を、ミステリアスかつアーティスティックな映像美で描き出す。

ハイ・ライズ

解禁された予告編では、冒頭、ヒドルストン演じる医師ラングが、スーパーやジム、エステサロンなど様々な設備が揃い、日々派手なパーティが開かれるゴージャスなセレブ向けマンション“ハイ・ライズ”での新生活を謳歌する様子が捉えられている。だが、このマンションを設計し最上階に君臨するジェレミー・アイアンズ扮する建築家ロイヤルや、ラングと濃密な関係を築くことになるシエナ・ミラー演じるシングルマザーのシャーロットら様々な住人と接点が生まれることにより、フロアごとに厳しい階級社会が存在するマンションの“もうひとつの顔”を知ることになるさまが映し出されている。

ハイ・ライズ

上層階と下層階がけん制し合い、それが徐々に加速していく中、下層階に住むルーク・エヴァンス演じるTVディレクターのワイルダーが不満を募らせ反旗を翻し、ついに階級闘争が勃発。そんな中、中層階に住みヒエラルキーの崩壊とはどこか一線を隠しているラングは、ワイルダーから「お前みたいなヤツが実は一番怖い」と突きつけられる。科学技術の基礎とも言える“電気”が度々途絶える停電や退廃的かつ官能的な映像美が、人々の理性やユートピアが音を立てて崩れていく様子を効果的に表現しており、映画本編への謎と期待が高まる映像に。ナレーションは先日公開されたマナー広告に続いてヒドルストンの吹き替えでおなじみの平川大輔が担当する。

映画『ハイ・ライズ』は8月6日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

【CREDIT】
監督:ベン・ウィートリー
原作:J・G・バラード
出演:トム・ヒドルストン、ジェレミー・アイアンズ、ルーク・エヴァンス、シエナ・ミラー、エリザベス・モス、ステイシー・マーティン
配給・宣伝:トランスフォーマー

© RPC HIGH-RISE LIMITED / THE BRITISH FILM INSTITUTE / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2015

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