川村元気原作のベストセラー同名小説を、佐藤健×宮崎あおい初共演で映画化した『世界から猫が消えたなら』のBlu-ray&DVDが11月16日より発売される。この度、豪華版に収録される永井聡監督、佐藤健、宮﨑あおい、原作者の川村元気によるスペシャルメイキングビジュアルコメンタリーの模様を収めたレポートが到着した。
本作は、余命僅かの30歳郵便配達員(佐藤健)の前に同じ姿をした悪魔が現れ、大切なものと引き換えに1日の命を与えるという。電話、映画、時計、そして大切な猫を手放しながら青年は元恋人に再会し、かつて愛し別れた時を思い出す。親友や疎遠になった父の想いに触れ、亡き母が残した手紙を発見した青年は、人生最後の日、ある決断をするヒューマン・ドラマ。
通常、ビジュアルコメンタリーは本編を見ながら撮影秘話などを語り合うものが多いが、本作ではメイキング映像を見ながら作品を振り返るという新しい形式で収録。メイキング映像は4人とも初めて見る映像で、ビジュアルコメンタリー収録を何度か経験している佐藤も「すごく新鮮で、ついつい見入ってしまう」と初めての試みを楽しんでいた。宮﨑も、自身が出演していないシーンのメイキングを見て「こんな風に撮影されていたんだぁ」と興味津々。本作の撮影で初めて南米を訪れた佐藤は、アルゼンチンの街中での撮影映像を見て「実際に初めて行く街だから本当に観光しているみたいで楽しかった」と当時を振り返り、宮﨑も「撮影終了後に(イグアスの滝の)滝つぼツアーに行った」など撮影時の楽しい思い出を語った。
また、永井監督は撮影現場の裏側について語り、本作では「キャベツ」と「レタス」という2匹の猫が登場するが、佐藤が家からいなくなった「キャベツ」を探すシーンの撮影で「佐藤健が撮影してるけど、なんで『キャベツ!』って叫んでるんだ?」と、撮影を見ていた一般の人たちが不思議そうにしていたという。川村は名前の由来について「キャベツとレタス の形が似ていて、そっくりな2つを表現するときに使いたいと中学生の時から温めていた。猫で使うとは思っていなかったけど」と明かした。
収録を終えて、佐藤は「個人的に特別な作品。思い入れも強いし、俳優人生の中でも特別な勝負作。是非、手元に置いて、何度でも観てもらいたい」とアピールし、宮﨑も「今回はメイキングを見ながらだったので、はじめて“こんなことがあったんだ”と知ることもあり、新しい見方が出来る特典映像になったと思います。大事なテーマが詰まっている作品で、何かを考えるきっかけになると思うし、誰かの何かを変えるきっかけになる作品なので、是非何度も見て欲しいです」とメッセージを贈った。ビジュアルコメンタリーの模様は、11月16日発売のBlu-ray&DVD豪華版で鑑賞できる。詳しくは映画公式サイトまで。
発売元:小学館・博報堂 DY メディアパートナーズ・アミューズ
販売元:東宝
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