スタジオジブリ『レッドタートル』封切り、 構想10年の力作に鈴木敏夫「普遍的な愛の物語をどう感じていただけるか楽しみ」

スタジオジブリの長編最新作であり、初の海外共同製作『レッドタートル ある島の物語』が、本日9月17日より全国126スクリーンにて公開。『思い出のマーニー』以来2年ぶりとなるスタジオジブリ最新作封切りに、待ちわびた全国のファンが劇場に駆けつけた。

レッドタートル

短編『岸辺のふたり』でアカデミー短編アニメーション賞を受賞したマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットが8年の歳月をかけて完成させた自身初となる長編アニメーション作品。荒れ狂う海に放りだされた男が無人島に漂着し、脱出を試みるが、見えない力によって何度も島に引き戻される。そんな中、彼が出会った1人の女との交流を描く。アーティスティック・プロデューサーに『火垂るの墓』『かぐや姫の物語』監督の高畑勲、プロデューサーをスタジオジブリの鈴木敏夫が務める。

5月に開催された第69回カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門特別賞を受賞した本作。日本公開に先駆け、6月末に公開されたフランスでは高い評価を得ている。現時点ではその他にオランダ、ベルギー、フランス語圏のスイスで既に上映されており、今後はドイツ語圏のスイス、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカでの上映が決定している。また、先日開催された第41回トロント国際映画祭ディスカバリー部門に出品され、映画祭サイドから「この作品を何度も観ましたが、毎回泣いてしまいました。卓絶したアート作品であり、人生の真実の物語を観客に伝えてくれる映画です。今年の最も素晴らしい映画体験のひとつをもたらしてくれました」と絶賛をもって紹介された。

全編81分セリフ無し、圧倒的なアニメーションで描いた本作。構想10年、制作8年の歳月をかけて世に送り出したスタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫は「ようやく日本の皆さんに観ていただける日を迎えて本当に嬉しいです。それにしても長かった。まあ、高畑さんの『かぐや姫の物語』も8年かかったので、慣れっこですが(苦笑)。マイケル監督の描く、普遍的な愛の物語をどのように感じていただけたのか、皆さんの感想が楽しみです!」とコメントを寄せている。

映画『レッドタートル ある島の物語』は9月17日より全国公開

【CREDIT】
原作・脚本・監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
脚本:パスカル・フェラン アーティスティック・プロデューサー:高畑勲
音楽:ローラン・ペレズ・デル・マール
製作:スタジオジブリ ワイルドバンチ
アーティスティック・プロデューサー:高畑勲
プロデューサー:鈴木敏夫 ヴァンサン・マラヴァル

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