『聲の形』入野自由、早見沙織ら声優陣が大ヒットを祝福「明日につづく希望の光に」

映画『聲の形』大ヒット御礼舞台挨拶が10月1日、都内・新宿ピカデリーにて行われた。この日、入野自由、早見沙織をはじめ、悠木碧、小野賢章、石川由依、潘めぐみ、山田尚子監督が出席した。

聲の形

本作は、小学生の頃はガキ大将で“退屈すること”を何よりも嫌う少年・石田将也が、聴覚障害を持つ転校生・西宮硝子との出会いから5年後、それぞれの高校生時代を描く。過去に硝子とのある出来事がきっかけで、周囲から孤立してしまった将也だったが、高校生になり再び硝子と向き合っていく。石田将也を入野自由が、ヒロイン・西宮硝子を早見沙織がそれぞれ演じ、小学生時代の将也役で松岡茉優が共演する。監督を『たまこラブストーリー』の山田尚子が務め、脚本は「ガールズ&パンツァー」の吉田玲子が担当。主題歌をaikoが歌う。

聲の形

公開3週目を迎えて入野は「沢山の方から連絡をもらいました。大ヒットの数字とかではなく、いろんな人に届いていることを実感できて、こうして舞台に立ててとても嬉しいです」と喜び。早見も「公開して3週目にも関わらずこんなに沢山の方にお越しいただいて。言葉がなくても伝わったような気持ちで嬉しいです、ありがとうございます」と語り、山田監督は「久しぶりの友達から連絡をもらったり、遠くまでこの作品が届いていることを実感しています。京都アニメーションにも温かいメッセージが沢山きていて、感無量です」と周囲からの反響を明かした。

聲の形

印象的なシーンを聞かれた悠木は「家族で観に行きましたが、開始10分で涙が止まらなくなり、終わって劇場を出る頃には頭痛がするくらい泣きました」と語り、「その中でも(小学生時代の)硝子が砂をかけられるシーンがいちばん泣きました。伝えたいのに伝わらないもどかしさがありました。子供の頃が人生でいちばんマウンティングが激しい時期だと思うんですが、皆が子供の頃に感じていたものが少しずつ描かれていると思います」と述懐。

聲の形

小野は「やーしょー(将也)と話しているシーンは全部好きなんです。こうやって友達関係って作っていくんだなというのがすごく伝わって。だから僕は最後のトイレでの将也とのシーンがいちばん印象的です。真っ直ぐで、(嫌われるのを恐れず)恥ずかしがらないで突っ込んでいく永束君だからできたんだと思います」とコメント。石川は「結弦とおばあちゃんのシーンが好きです。この2人についてはそこまで深く掘り下げて描かれてはいないのですが、西宮家の深いつながりを感じることができました。映画を観終わった後、しそジュースがいちばんに飲みたくなったくらいです!」と笑顔をのぞかせた。潘は「わたしは入野家のシーンで、将也が必死でバイトをして貯めたお金を勢いよく燃やしてしまうところはびっくりしました。わたしは母親ではないですが親心をすごく感じましたし、将也もお母さんをとても大切にしているのがとても伝わりました」と話した。

最後に入野は「ひとりひとりに届いていることを強く感じます。『伝えたい』という思い、作品のパワーだと思います。丁寧にひとつひとつ積み重ねたシーンが沢山あるので、強めにアンテナを張ってみてもらえるとさらに楽しめるんじゃないかと思います。この作品がもっと広がって、(皆さんにとって)良い出会いに繋がれば嬉しいです」とメッセージ。早見は「監督が心象風景についてお話されていたのを思い出したんですが、将也の心は沈んでいても周りの風景は雲ひとつない青空や、清みきっ たきれいな風景で描かれているシーンがあります。たとえ自分がどんよりしていても、じつは周りはそんなことないかもしれない、そんな気づきがありま した。皆さんにも劇場を出た後、そんな風に景色が変わるような気持ちになっていただけたらいいなと思います」と想いを語り、山田監督が「心をこめてつくりました。ご覧いただいた方にとって、明日につづく希望の光になってくれればと思います」と締めくくった。

映画『聲の形』は新宿ピカデリーほか大ヒット公開中

【CREDIT】
原作:「聲の形」大今良時(講談社コミックス刊)

監督:山田尚子 脚本:吉田玲子 キャラクターデザイン:西屋太志
アニメーション制作:京都アニメーション
配給:松竹 公式サイト:http://koenokatachi-movie.com

©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会

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