『オーバー・フェンス』オダギリジョー、釜山映画祭にキューバから現地入り「何もかもが楽しい!」

オダギリジョー×蒼井優×松田翔太共演作『オーバー・フェンス』がが第21回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門にて出品。公式イベントにキューバからオダギリが駆け付け、蒼井、山下敦弘監督とともに出席した。

オーバー・フェンス

『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』に続く、孤高の作家・佐藤泰志の函館三部作最終章「オーバー・フェンス」を同名タイトルで映画化。佐藤自身が執筆活動を諦めかけた頃、函館の職業訓練校で過ごした自身の経験を描いた愛の物語。『苦役列車』『味園ユニバース』の山下敦弘監督がメガホンを取り、主人公・白岩にオダギリジョー、白岩と恋に落ちる女性・聡を蒼井優、白岩と同じ職業訓練校の生徒・代島を松田翔太が演じる。

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『雷桜』以来6年ぶりの参加となる蒼井と、今回で5回目の参加となる山下監督は10月14日(金)のオープントークに参加。冒頭、山下監督は「僕は釜山国際映画祭5回目になるんですけど、映画祭の中でも人も町も一番リラックスできる映画祭なので、すごく楽しみにやってきました」と挨拶。蒼井は「今、映画の撮影の真っただ中ですが、そのチームが釜山は絶対行っておいでって言ってくれたので、今日は来ることができました。すごく楽しみにきたので、よろしくお願いします」と喜びを語り、会場を沸かせていた。

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その後、同日の夜に、アジア最大級のスクリーンサイズを誇るCGV センタムシティスタリウムにて上映&舞台挨拶を実施。当日は新作の撮影でキューバに滞在していたオダギリがキューバからそのまま釜山入りして途中参加。オダギリは「キューバから帰ってきて何もかもが楽しい!」とハイテンションで、「今日はなんでも答えます!」と宣言。蒼井、山下監督と共に観客とのQ&Aを実施した。

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翌15日(土)は、会見に続いてクロージングセレモニーを行い、釜山シネマセンターにてオダギリ、松澤匠、山下監督、方言指導のZICCOがレッドカーペットを闊歩。セレモニー会場に集まった5000人の大歓声の中、映画祭の閉会に華を添えた。今後、12月に台湾公開、3月に韓国の公開が決定している。

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オダギリジョー コメント


釜山国際映画祭がなかなか難しい状況にあるということは聞いていますが、釜山国際映画祭はアジア最大の映画祭の一つだと思いますので、いろいろな困難はあるとは思いますが、続いてもらいたいと想いが大きいですし、何か映画祭に恩返し、僕ができることがあればと思い、今回も参加いたしました。また来たいと思いますし、いつまでも応援するつもりです。

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蒼井優 コメント


釜山国際映画祭は私にとってとても大切な場所で、学生の頃から役者をずっとやっていて、本当にやらなきゃいけないことは勉強だと思っていながら、役者をやっていることの後ろめたさがありました。勉強をする道に戻らなくてはと思いながら、ずっと役者をやっていたので、自分が映画が好きだってことを認めちゃいけないと思っていましたが、『花とアリス』という作品で、釜山国際映画祭に参加させて頂いた際に、会場に映画が好きな人しかいないんだって気づいた瞬間、嬉しくて幸せな気持ちでいっぱいになり、その時に、いつ勉強の道に戻るのかというのを考えていましたが、役者を辞めるリミットを決めずにやろうと思わせてくれたのが、釜山でした。これからもずっとみなさんと映画というものを純粋に楽しんでいけたら幸せだなと思いますし、また釜山に呼んでいただけるような役者でいたいなと思っています。

山下敦弘監督 コメント


韓国の方へ、ぜひ映画を観てくださいしか言えないのですが、映画でしかできないことをいろいろやりたくて撮った映画です。映画の力を信じることができる、信じることができた映画、自分の中でも特別な作品になりました。また韓国でも今後公開しますので、ぜひその時にも観てほしいと思います。

映画『オーバー・フェンス』はテアトル新宿ほか全国公開中

【CREDIT】
監督:山下敦弘 脚本:高田 亮
出演:オダギリジョー/蒼井 優/松田翔太
配給:東京テアトル+函館シネマアイリス(北海道地区)
公式HP:overfence-movie.jp

©2016「オーバー・フェンス」製作委員会

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