マーティン・スコセッシ監督最新作、戦後日本文学の最高峰とも称される遠藤周作の「沈黙」を原作に描く歴史大作『沈黙-サイレンス-』が2017年1月21日より全国公開される。この度、窪塚洋介と浅野忠信の場面写真が解禁となった。
本作は、17世紀江戸初期に、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるために日本を訪れた宣教師が、人間にとって本当に大切なものとは何かを模索していく歴史大作。キャストは『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドをはじめ、『シンドラーのリスト』『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』クワイ=ガン・ジン役のリーアム・ニーソン、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』カイロ・レン役のアダム・ドライバーに加え、日本から窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら実力派俳優陣が参戦する。
先日行われた来日記者会見に、スコセッシ監督とともに出席した2人。窪塚扮するキチジローは、棄教したとされる師の真実を確かめるべく日本を目指す若き司祭ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライバー)を、長い旅の中継地であるマカオから長崎へ導くガイド役。その後のロドリゴの軌跡に重なって登場し、信念に生きようとする司祭と対比を為す重要なキャラクターだ。
人間の弱さを抱えるキチジローを演じた窪塚に対してスコセッシ監督は「力強く演じているだけではなく、心から正直に演じていて、役を心底理解していた。目の前でキチジローが作り上げられていくのを目の当たりにした」と絶大な信頼を寄せている。
通辞役の浅野は、長崎奉行にとらえられたロドリゴに棄教を迫る通訳として、流暢な英語を披露する。解禁されたのは、背筋を伸ばして鎮座し、凛とした佇まいで誰かを見つめる姿をとらえたもの。「監督とのオーディションで言葉を超えた感覚を共有できた」と語る浅野に対して、スコセッシ監督は「彼はキチジロー役のオーディションを受けたが、過去の出演作品を観て、通辞役が良いのではないかとオファーした。結果はパーフェクトだった」と語っている。
遠藤周作が原作執筆にあたってテーマとしたのは“人間の弱さ”。強い信念を持って日本にたどり着いた若き司祭ロドリゴに執拗にまとわりつくキチジロー。一方、狡猾な言葉を繰り出して宣教師の信念を屈服させようとする通辞。窪塚と浅野が演じる2人の日本人キャラクターは、物語の鍵を握る重要なキャラクターだ。
映画『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国公開
【CREDIT】
原作:遠藤周作「沈黙」(新潮文庫)
監督:マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド リーアム・ニーソン アダム・ドライバー 窪塚洋介 浅野忠信 イッセー尾形 塚本晋也 小松菜奈 加瀬亮 笈田ヨシ
配給:KADOKAWA
公式サイト:http://chinmoku.jp/
Photo Credit Kerry Brown