『ミュージアム』小栗旬、大友啓史監督にも知らせずサプライズ登場!Q&Aで海外進出へ意欲のぞかせる

映画『ミュージアム』舞台挨拶が11月1日、第29回東京国際映画祭が開催中の都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、監督の大友啓史が登壇。急遽、サプライズで主演の小栗旬が会場に駆けつけた。

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本作は、雨の日に起きる連続猟奇殺人事件の犯人、カエルのマスクを被った通称・カエル男と、沢村久志刑事との壮絶な駆け引きを描くスリラー・サスペンス。沢村久志を演じる主演の小栗をはじめ、沢村久志刑事の妻・沢村遥役に尾野真千子、沢村刑事を慕う新米刑事・西野純一役に野村周平ほか、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、沢村の父役を大森南朋が演じる。

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シッチェス・カタロニア国際映画祭や釜山国際映画祭にて公式上映され、絶賛の嵐を受けた本作。海外での反響を聞かれた大友監督は「シッチェスも釜山もやはりエッジの効いた作品がすごく好きな映画祭。思った以上に熱狂していただき嬉しかったです」と笑顔。東京国際映画祭での上映を前に、「原作が過激なので、そこをどういう風に料理したか楽しんでいただければ」とアピールした。

主演の小栗について「本人も俳優仲間も『自分が見たことがない顔を映画の中で初めて観た』『あんな小栗見たことがない』と話しているくらい。小栗くんや妻夫木くんの脂の乗った俳優たちのやりきった芝居が観れる」と太鼓判を押し、カエル男を怪演した妻夫木には「最後まで演じているのかわからないくらいなりきってやってくれた。殺人鬼として追い込むと頭おかしくなっちゃうから、『役を楽しもうよ!』『振り切った芝居をしようぜ!』と挑発したり、僕もいろんなことを仕掛けましたね」と褒めちぎっていた。

また、監督自身にとってどんな挑戦だったか問われると、「後味がとんでもない原作ですが、その悪さが持ち味の映画でもある。観終わって劇場を後にするとき『これが現実ではなくてよかった』と。映画館で味わえるスリルや恐怖、サスペンスから伝わる感情が様々あると思う。僕が今までやってきた作品とは確実に違う何かを持ち帰ってもらえる作品になっている。このプロジェクト自体をどういう風にエンターテイメントとして着手させるかが、大きな挑戦だったと思います」と語った。

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イベントでは、「小栗くんじゃないけど友達連れてきてるんで。おいでよカエルくん」と、大友監督の呼び込みでカエル男が舞台袖から登場している最中に、逆口から小栗がそっと姿を現すサプライズが。大友監督は「小栗やりやがったな!俺も騙したな!」と驚きつつ、「心強いね、カエルと2人は散々やったからさ。しゃべらないし寂しかったんだよ」と笑顔をのぞかせていた。

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小栗は「監督が1人でやってると聞いて。裏で『今日監督語ってるね〜』って話していた」とサプライズ登場の理由を明かし、大友監督とがっちり握手。急遽、観客とのQ&Aコーナーが設けられ、中国人の留学生から「ぜひ中国で映画を!」という声が。小栗は「もちろんお話を頂ければすぐにどこへでも行きたいと思っています。日中韓、インドネシアなど、アジアという枠で何か面白いものを作れたら」と海外進出への意欲をのぞかせた。

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また、役作りで実際に監禁状態を体験した小栗へ「その後の実生活に支障はありませんでしたか?」という質問が飛ぶと、「(そのシーンの撮影が)年末の28日までだったので、残り数日と年が明けた三が日、餅を食い続けていたのですっかり忘れてました(笑)」と笑顔で明かし、会場からも笑いが溢れていた。

映画『ミュージアム』は11月12日より全国公開

【CREDIT】
原作:巴亮介『ミュージアム』(講談社「ヤングマガジン」刊)
監督:大友啓史
出演:小栗旬、尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋 他
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:http://www.museum-movie.jp

© 巴亮介/講談社 © 2016映画『ミュージアム』製作委員会

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