映画『溺れるナイフ』初日舞台挨拶が5日、都内・TOHOシネマズ新宿にて行われ、W主演の小松菜奈、菅田将暉をはじめ、重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音、志磨遼平(ドレスコーズ)、山戸結希監督が登壇した。
『おとぎ話みたい』『5つ数えれば君の夢』など独自の美学溢れる青春映画で注目を集める新鋭監督・山戸結希がメガホンを取る本作。「10代の一瞬間(=全能感)」の謳歌、挫折、再生を描き出す青春ラブストーリー。強烈なオーラを放つ地元の少年コウの魅力にのめり込んでいく美少女モデル・夏芽役に小松菜奈、夏芽の美しさに同類の力を感じ、付き合い始めるコウを菅田将暉が演じる。また、孤独な夏芽を救う同級生・大友役に重岡大毅(ジャニーズWEST)、コウに急接近する幼馴染・カナ役に上白石萌音、さらに志磨遼平(ドレスコーズ)が主題歌も担当し、斉藤陽一郎、嶺豪一、伊藤歩夢、堀内正美、市川実和子、ミッキー・カーチスらが脇を固める。
大歓声で迎えられたキャスト陣。公開初日を迎えて、小松は「たくさんの方々に観ていただけて素直に嬉しいです」と笑顔。高校生モデルという自身と重なる役どころを演じて「私は12歳の頃からモデルをさせていただいているんですが、このモデルの経験がなかったら表現できないものがあった。モデルから女優になったというのは、私にとってすごく良かったなと思います。望月夏芽という役も、モデルをして女優になる同じ道をたどっているので、すごく近いものを感じました」と振り返った。
菅田も初日を迎え、「この映画がまず完成して、公開を迎えたことが信じられないくらい嬉しい。『公開できたな...』と、そんな気持ちです。壮絶な現場が、ある種良い意味で僕らの熱量につながって、『何としてでも撮ってやろう』という気持ち作った作品です。初日からこうしてたくさんの人たちが映画を観に足を運んでくれていることがすごく嬉しいです」と真摯にコメント。
また、今年だけで出演作品が9本公開されるなど、映画に限らずあらゆるシーンで引っ張りだこの菅田。今作が意外にも恋愛映画“初主演”だが、「山﨑賢人とか仲良いですけど、あいつもすごいと思いました。やっぱりちゃんと格好良くないといけない、美しくないといけない。じゃないと『こいつら何やってるんだろう』で終わるんですよ。観てもらえる2人でないといけないですよね」と、数々のラブストーリーで主演を務める山﨑の活躍に最敬礼を贈った。
続けて、キャスト陣それぞれに「好きなシーンは?」という質問が。菅田は「志磨さんのセリフで、初めて夏芽と会った時にニタニタしながら『君はカメラの前じゃないと呼吸できないんだね』っていうところ。あれはゾワゾワしました、良い意味で危ない人感が一発で出てた」と絶賛。志磨は「あんなの生まれて初めて言いました。しかもこんな綺麗な人を前にして」と笑顔。一方、重岡は上白石の凶変する演技について、「夏芽にドーンッと言うところあるやんか、あそこは観てて『怖いとこ観たな!』思いました。もう180度最初とバチーンッて変わってたから!」と擬音交じりに楽しそうに語ると、菅田が「こいつ笑い欲しいだけやから」とツッコミ、上白石も「ちょっとバカにしてますよね(笑)」と仲睦まじい様子をのぞかせた。
イベントでは、本作のタイトルにちなみ、「溺れるほどハマっているものは?」というお題が。小松は「食べログアプリです。食べることすごく好きなんですが、食べログアプリって今すごいんです。『ここ行きたい!』っていうリストが作れて、それが本当に楽しくて(笑)」と告白。
菅田はとある撮影で全身の毛を剃ったことを暴露し、「最近この辺(太ももあたり)のチクチクするのを触ってて。仕事でハイソックスを履く時に、すごく上げられたんです。そうするとニーハイみたいになるんですが、短パンとの間の“チクチクする絶対領域”なんてみんな見たことないから、珍しそうに見てくるんです」と吐露。お題に沿うように、「剃ったことないから面白い。こう見えて毛深いんで、家でやると2時間くらいかかるんです。“溺れる毛”かな」と 続けると、重岡は「確かに剃った毛は排水溝に流れるもんな!なるほど、ウマイ!」とツッコミ、笑いをとっていた。
そんな重岡は「“溺れる上白石ちゃん”」と答え、「歌がすごい好きで!ほんまに透き通る声というか」と明かすと、ざわつく会場を見て「俺ヤバい奴じゃないから!ハマってるだけ」と誤解を解いていた。
映画『溺れるナイフ』はTOHOシネマズ渋谷ほか全国公開中
【CREDIT】
原作:ジョージ朝倉「溺れるナイフ」(講談社「別冊フレンド」刊)
監督:山戸結希(『あの娘が海辺で踊ってる』、『おとぎ話みたい』)
出演:小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音、志磨遼平(ドレスコーズ)、斉藤陽一郎、嶺豪一、伊藤歩夢、堀内正美、市川実和子、ミッキー・カーチス
配給:ギャガ 公式サイト:http://gaga.ne.jp/oboreruknife/
©ジョージ朝倉/講談社 ©2016「溺れるナイフ」製作委員会