第32回サンダンス映画祭に出品され、あまりの衝撃的な内容から話題をさらったドイツ映画『ワイルド わたしの中の獣』が12月24日より日本公開される。この度、本作から官能的な部分を切り取った本編映像の一部が到着した。
オオカミに恋愛感情を抱く女性の姿を描く本作は、職場と自宅の往復で無機質な毎日を過ごす女性アニアが、ある日初めて触れた“野性”に心をかき乱され、激しく惹かれていくさまを描く。彼女はあらゆる手を尽くし、ようやく捕まえたオオカミと自宅の高級マンションで秘めていた欲望を露わにしていく。アニアは“彼”の虜になり、食事を用意し、同じ部屋で眠り、まるで恋人であるかのように接し愛し始める。次第に野性に取り込まれ、人間として常軌を逸脱する行動をとり始める。
オオカミに惹かれ、野性化していくヒロイン・アニアを、『アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男』に出演したリリト・シュタンゲンベルクが演じるほか、アニアと関係を持つ嫌味な上司には『ファウスト』のゲオルク・フリードリヒ、アニアの妹役で『さよなら、アドルフ』のザスキア・ローゼンダールが共演する。監督・脚本を『バンディッツ』に出演するなど女優としても活躍するニコレッテ・クレビッツが務める。
解禁された映像は、部屋に連れ込んだオオカミと主人公アニアが初めて心を通わせ合う場面。ベッドに眠るアニアの足元を舐めるオオカミは、そのままベッドに乗り上がり、彼女の首元や顔にも触れて舐め回す。オオカミの柔らかい舌で舐められ、まるで愛する人からの愛撫を受けているかのような恍惚の表情を浮かべるアニア。オオカミに惹かれ野性化していく彼女の行く末はどうなってしまうのか。
この官能的な場面で使われている音楽は、イギリスの人気シンガーで音楽プロデューサーのジェイムズ・ブレイクのセカンド・アルバム「Overgrown」の収録曲「Retrograde」。2011年発表のデビュー・アルバム「James Blake」が高い評価を受け、2014年の第56回グラミー賞では、最優秀新人賞の候補に、このセカンド・アルバム「Overgrown」でノミネートされた。
映画『ワイルド わたしの中の獣』は12月24日より新宿シネマカリテほか公開
【CREDIT】
出演:リリト・シュタンゲンベルク、ゲオルク・フリードリヒ、ザスキア・ローゼンダール
監督・脚本:ニコレッテ・クレビッツ
配給:ファインフィルムズ
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