『ラ・ラ・ランド』監督、R・ゴズリングを絶賛「この映画をやるのに必要な素質を全て持っていた」

映画『ラ・ラ・ランド』来日記者会見が27日、都内・ザ・リッツカールトン東京にて行われ、主演のライアン・ゴズリング、監督のデイミアン・チャゼルが出席した。

ラ・ラ・ランド

セッション』の監督デイミアン・チャゼルがメガホンを取る本作は、オーディションに受からず落ち込んでいた女優志望のミアと、いつか自身の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願うピアニスト・セバスチャンの恋愛模様を描くミュージカル映画。ヒロインのミアを『アメイジング・スパイダーマン』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のエマ・ストーンが、セブ(セバスチャン)を『きみに読む物語』『ドライヴ』のライアン・ゴズリングがそれぞれ演じる。

ラ・ラ・ランド
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第89回アカデミー賞にて最多14ノミネートを果たしたことに、デイミアン監督は「とても光栄なこと。このニュースを聞いた時に、ライアンと同じホテルにいたんだが、シャンペンで一緒にお祝いしたよ。心を込めて作った映画だし、チーム一丸となって作り上げたもの。みんなそれぞれが限界を超えて作ったものが、こうしてノミネートを受けて認められたのは本当に嬉しいよ」と喜び。ライアンも「映画自体を作ったことが賞に値するくらい特別な作品なんだ。観客の反応も非常にいいね。デイミアンも言っていたけど、映画はチームで作るもの。大概は1人や2人がノミネートするものだけど、今回はチーム全体が認められた。非常に感慨深いね」と笑顔をのぞかせた。

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「どのようにビジョンを確立させたか」という質問に、デイミアン監督は「とても長いプロセスがあった。中でも鍵になった瞬間はライアンに出会ったこと。ミュージカル好きということで話が盛り上がって、エマも入ってきて、それから3ヶ月間リハーサルをしたんだ。チームみんな同じ場所で、ライアンとエマがダンスの練習をしているその近くで、セットやコスチュームを作っていった。文字通りみんなで一緒に作り上げていった映画なんだ」と言及。

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ライアンは「僕らが一番話し合ったのが、このミュージカルというジャンルをノスタルジックにしないということ。いかに現代的にするか、いまの人たちに共感できるものにするか。あまり演劇的にせず、共感しやすいように意識したよ。でもダンスの中で空に舞い上がっていくような空想の部分もあるから、そのバランスをどうするか、非常にチャレンジングなことだったよ」と振り返っていた。

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また、これまでにない魅力を引き出しているライアンを演出したデイミアン監督へ「彼のどのようなところから素質を見い出したのか」という質問が。デイミアン監督は「彼は何でもできる素晴らしい役者だよ。ダークでサイコパスのような役もやってきたけど、『ラブ・アゲイン』のような楽しくてロマンチックな役もやっている。何でもできる人だと思ったよ。非常に映画の知識も豊富で、ミュージカルに対しても深い愛情も持っている。つまり、この映画をやるのに必要な素質を全て持っていたんだ。彼ならセブという役を立体的に演じてくれると思ったよ」と絶賛。

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それを聞いたライアンは「その原稿は僕が書いたものだよ。それを言っただけだね(笑)」と照れくさそうに笑顔を見せ、「もうちょっと情熱的に言って欲しかったな」といちゃもんをつけ、報道陣の笑いを誘っていた。また、本作が全米でヒットしている要因を聞かれたデイミアン監督は「ミュージカルにはほかのジャンルにない楽しさや高揚感がある。同時に、『叶う夢もあるが、叶わない夢もある』という現実的で正直なストーリーが観客の胸を打ったんじゃないかな」とコメント。ライアンは「彼と最初に話していたんだが、『映画っていうのは、映画館でみんなで共有して一緒に観るものだ!スマホで観るものじゃない!』ってね。実際に多くの観客が映画館に足を運んでくれて、一緒にシェアして体験してくれた。素晴らしいね。とても満足しているよ」と笑顔を見せた。

ラ・ラ・ランド
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イベントでは、映画のヒットを祈願して鏡開きが行われた。2人揃って木槌で叩き割ると、お酒の香りが漂ってきたようで、デイミアン監督は「これ飲んでいいの?」とライアンと並んで満面の笑みをのぞかせていた。

映画『ラ・ラ・ランド』は2月24日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国公開

【CREDIT】
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、J・K・シモンズ
配給:ギャガ/ポニーキャニオン

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