『WE ARE X』YOSHIKI、辛い過去を乗り越えファンに涙の感謝「未来に続く希望に満ちたドアだった」

映画『WE ARE X』完成披露舞台挨拶が23日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、X JAPANのYOSHIKI、Toshi、PATA、HEATH、SUGIZOの5人が登壇した。

WE ARE X

X JAPANの知られざる歴史を全編英語で綴った本ドキュメンタリー。制作に至った経緯を聞かれたYOSHIKIは「なんでこんな映像があるんだろうと。X JAPANの結成(当時はX)から『いつかドキュメンタリーを作ろう』とカメラが回っていたんですね。そうじゃないと、あんな映像ないので」と口を開き、「X JAPANの解散、メンバーのhideの死、Toshiの洗脳、再結成と海外進出。その最中のTAIJIの死。いろいろなことが起こってきて、とてもじゃないけど(歴史を映像として)振り返られないと思っていて、どこかでドキュメンタリーの話は無くなってしまったんです。X JAPANのすべてのストーリーを、映像で観ることは不可能だろうと。涙で5分も観れない」と、時折こみ上げる想いをこらえながら語る。

WE ARE X

X JAPANが再結成したあたりからアメリカで製作の話が上がったものの、YOSHIKIの独断で一時は断っていたという。だが、製作サイドから毎年その話が持ち上がっていたようで、YOSHIKIは先方から「X JAPANのストーリーは、心に痛みを持っている人、人生に挫折しそうな人たちに勇気を与えられるんじゃないか、人の命を救えるんじゃないか」とメッセージを受け取り、「そういう話を聞かされて、企画を進めるに至った」と述懐した。

WE ARE X

そんな経緯を経て完成した作品に対し、「観るのを5回くらい断っていた」というToshi。YOSHIKIの想いに動かされたようで、本作を観賞して「あまりにも壮絶すぎて…(観終わった後)15分から20分くらい言葉も出ず、椅子から立ち上がることもできなかった。絶句していました。X JAPANのストーリーを一気に短い時間で観せられるとね」と明かす。YOSHIKIは「僕も最初観た時は、椅子から立ち上がれないというか、消化しきれなかった。どこかで『あれは夢だったんじゃないか』というのが僕の中にあったんです。hideの死も本当は夢で、本当はどこかにいて、また急に現れるんじゃないかと。現実逃避というか、何か実際に理解したくない気持ちがあった」と回顧していた。

WE ARE X
WE ARE X

HEATHは「かなり衝撃的なシーンもあるんですが、なぜXがここまで大きくなって、たくさんの人を魅了させていくのか、この映画を観てもらえれば分かると思います」と語る。2009年にX JAPANに正式加入したSUGIZOは「長きにわたって偉大な歴史を持つX JAPAN。本当に僕はほんの最近の一部に存在しているんですが、この壮絶な歴史を観てしまうと『僕がここにいていいのかな?』と思ってしまう。悪い意味ではなく、ここにいて僕は何ができるのかなと思うくらいの衝撃で」と吐露。それを聞いたYOSHIKIは「SUGIZOがいるから今のX JAPANがあるんです!」と迎え、ファンからも大きな拍手が贈られた。続けてSUGIZOが「まともな神経だとここには立てない。hideさんTAIJIさんという強烈なメンバーがいて、その空いたポジションを担うっていうのは頭がおかしくないとできないな」と言うと、YOSHIKIは「それは間違いないと思います」とツッコミ、笑いを取っていた。

WE ARE X

最後にToshiは「なかなか振り返れない過去が僕にもあって…削除したいシーンも多々あったんですが、監督がどうしてもそこを使いたいと、そこに意味があるんだと。さらけ出すなら全てさらけ出そうと思い、そういうシーンも収まっています。この映画で自分の過去をある意味清算する、ケジメをつけて今のX JAPANとして、hideもTAIJIも一緒に!これから更に大きな壁をぶち破って、みんなで、ファンと一緒に歩んでいきたい」と語る。

WE ARE X

YOSHIKIは「決してかっこいいシーンばかりではないです。僕も個人的に入れて欲しくないシーンがあって。hideが亡くなった後、僕は完全に壊れてしまって、ロスで精神科の治療を受けたこともありました。『生きていたくない』『もう無理だ』って。そういう時期がずっと続いていて、セラピーも途中で断念してしまいました」と明かす。辛い過去に鍵をかけ、絶対に「開けないと思っていた」想いを、インタビューでは気付いたら泣きながら話していたと語る。そうして赤裸々にインタビューに応えた時、YOSHIKIは「痛い悲しい未来に通じるドアを開けてしまったと思っていたんですが、今になって思えばそれは…未来に続く希望に満ちたドアでした。僕らがここに存在できるのは、何年も…何年もの間、ずっとこうして応援してきてくれたファンの皆さんのおかげだと思っています…本当にファンの皆さんに感謝しています。ありがとうございます」と涙ながらに感謝の気持ちを伝えていた。

WE ARE X
WE ARE X

フォトギャラリー


WE ARE X
WE ARE X
WE ARE X

WE ARE X
WE ARE X
WE ARE X

映画『WE ARE X』は3月3日(金)より日本公開

【CREDIT】
監督:スティーヴン・キジャック
公式サイト:http://www.wearexfilm.jp/

(C)2016 PASSION PICTURES LTD.

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で