累計120万部突破の大ベストセラー、池井戸潤原作「空飛ぶタイヤ」の映画化が決定。主演をTOKIOの長瀬智也が務めることが発表された。
原作は「下町ロケット」で第145回直木賞を受賞し、「半沢直樹」「花咲舞が黙ってない」「民王」など数多くの作品がドラマ化されてきた池井戸潤。池井戸本人にとって「ぼくはこの物語から、『ひとを描く』という小説の根幹を学んだ」という程に思い入れがあり、池井戸作品初めての映画化。2009年にはWOWOW「ドラマW」シリーズにて映像化され、26回ATP賞テレビグランプリ2009において最優秀賞を受賞している話題作だ。
物語は、トラックの脱輪事故により1人の主婦が亡くなったことから始まる。事故を起こした運送会社社長・赤松徳郎は、トラックの構造そのものに欠陥があるのではないかと気づき、製造元のホープ自動車へ再調査を要求。そこには大企業のリコール隠しが存在した。赤松は親から引き継いだ会社や社員、家族を守るため、何よりも自らの正義のため、巨大な企業に戦いを挑む。
巨大企業と戦う運送会社の社長・赤松徳郎を『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の長瀬智也が演じ、監督は『超高速!参勤交代』シリーズの本木克英が務める。原作・主演・監督ともに初タッグとなった。撮影は2017年3月から4月にかけて行われる。
長瀬智也 コメント
池井戸さんの小説が映画化されるのは初めてと聞きました。
役の年齢と近いこともあり、共感できる部分がたくさんありました。
社会へ勇敢に立ち向かう役をいただき、とても光栄に思います。
そして、僕はいつも通り本気でやるだけです。
池井戸潤 コメント
『空飛ぶタイヤ』は私にとって初の映画化作品となりました。
人の命を軽視し、社会を欺き、自らは保身に走る──
巨大企業の腐りきった内情と、会社の常識は世間の非常識を地でゆくエリート社員たち。
そんな彼らに挑むのは、四面楚歌の運送会社のオヤジ、赤松徳郎です。
主演の長瀬智也さん始め、出演者の皆さんの演技がいまから楽しみです。
頑張れ、赤松!
そう心から応援できる映画になることを期待しています。
本木克英監督 コメント
池井戸作品の最高傑作と言われる本作を映画化する機会を得られて、とても興奮しています。一つの事故をめぐって描き出される、日本の企業社会の体質と病理。いまだ改善されないのはなぜか。ひとり果敢に闘う中小企業の赤松社長に寄り添って考えていきたいと思います。主演の長瀬智也さんは、情熱や男気を発散するだけでなく、内に秘める表現もできる稀有な俳優です。彼の深みのある演技に大いに期待しています。
映画『空飛ぶタイヤ』は2018年全国公開
【CREDIT】
原作:池井戸潤「空飛ぶタイヤ」(講談社文庫、実業之日本社刊)
主演:長瀬智也
監督:本木克英
配給:松竹
公式サイト:soratobu-movie.jp
(C)2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会