『夜は短し歩けよ乙女』星野源、ロバート秋山の“パンツ総番長”っぷりに「昔話に出てくる子供みたい」

映画『夜は短し歩けよ乙女』公開記念舞台挨拶が8日、都内・TOHOシネマズ新宿にて行われ、星野源、花澤香菜、秋山竜次(ロバート)、湯浅政明監督が登壇。原作者の森見登美彦も駆けつけた。

夜は短し歩けよ乙女

第20回山本周五郎賞受賞、累計売上120万部を超える森見登美彦の同名原作を、星野源主演でアニメ映画化した本作は、京都の街を舞台に、大学のクラブの後輩“黒髪の乙女”に思いを寄せる主人公“先輩”の恋心を描いた青春恋愛劇。星野源がアニメ声優として単独初主演を務めるほか、共演に花澤香菜、神谷浩史、ロバート秋山、中井和哉、甲斐田裕子、吉野裕行が名を連ねる。監督を『四畳半神話大系』『マインド・ゲーム』、TVアニメ『ピンポン THE ANIMATION』などで知られる湯浅政明が務める。

夜は短し歩けよ乙女

大歓声で迎えられる中、自身が演じる“パンツ総番長”をリアルに再現して登場したロバート秋山の姿にさっそく笑い声が。まだ本編を観賞していない観客(上映前舞台挨拶)を前に、秋山は「これ結構な再現度ですよ!胸毛まで描いてますから。本当にこんな感じなんです。実写みたいなもんです」と自慢げ。星野は「“パンツ総番長”が出てきた瞬間に笑いがおきますね!」とはにかんでいた。

夜は短し歩けよ乙女
夜は短し歩けよ乙女

星野と揃って主人公“先輩”風の衣装で登場した湯浅監督は「これ(襟元についているアクセサリー)つなげると赤い糸になってるんです!」と、花澤が着る赤いワンピースとのコラボレーションを披露。星野は「ちょっと待ってください...これ僕の立場が(笑)いいな〜」と嫉妬心をのぞかせ、秋山に寄り添うと「ドーラン(油性白粉)一緒に塗る?」とボケが。星野は「僕ヒゲ生えない方なのでやりたい気持ちはありますが、すみません(笑)やめておきます」と返し、笑いを取っていた。

夜は短し歩けよ乙女

MCから本作にちなんで「印象深い夜の思い出は?」との質問が。星野は「夜更かしが大好きで、翌日何もない時は朝4時まで起きてます。テレビ見たりゲームしたり。最近だと、去年の年末の『紅白歌合戦』から『CDTV』に出演した時。『紅白歌合戦』が終わった瞬間に、走ってNHKを出て次の現場に移動する。その車中で年を越したんです」と述懐。そんなハードな流れに憧れを抱いていたようで、「体験できて素敵な夜でした。身内のスタッフ達と『年が明けたね〜』『おめでとう』って言い合ったり。すごく楽しくて思い出深いです」と笑顔を見せた。

夜は短し歩けよ乙女

一方の花澤は「おとといの夜に寝ぼけながらビデオレコーダーの中身を整理していたんです。一つずつ消す作業をしていたら、『なんか消す速度が遅いな』と思ってメガネをかけて確認したら“全部消す”になってて!私の『吉本新喜劇』全部が消えちゃって!もう本当に苦い思い出です」と吐露。星野が「じゃあそこにあった全ての“乳首ドリル”が消えたんですね(笑)」とツッコむと、花澤は「何回“乳首ドリル”があったか...」と悔しそうな表情をのぞかせた。

秋山は「幼少時代はいつも夜になると(ぜんそく持ちで)“ヒュー”って言い始めるんです。それとずっと戦ってましたね」と回顧。星野は「子供の頃こんな感じの格好してたのかな。昔話に出てくる子供みたい」と、“パンツ総番長”姿の秋山を見てハニカミ。星野の天然っぷりに秋山は「やべーでしょ!こんな子供(笑)」と思わず吹いていた。

イベントには、原作者の森見も登場。星野は「読み始めてから読み終わるまで、森見さんの心の中の世界に連れて行ってもらえるような感じがしてすごく好きです。映画では“湯浅ブースト”がかかっていて、本当にこの世じゃないところまで最終的に連れて行ってもらえる。最初から最後まで通して観てた時に『なんじゃこりゃー!』って思って、そんな映画が僕は大好きです」と語った。

最後にそれぞれが挨拶をする中、秋山は「上映期間中はパンツは履き替えずに観ていただいて、結構長いこと上映されますから。“夜は短し”ですが、“期間は長し 来てよお客”。そんな感じでうまいことまとめてみました(笑)」と面白可笑しくアピールし、「“我々戻りし 下さい拍手”」「“階段下りし 気をつけつまづき”」と最後まで観客を笑わせ、星野も「むちゃくちゃだな(笑)」とツッコミながらイベントは幕を閉じた。

映画『夜は短し歩けよ乙女』は全国公開中

【CREDIT】
先輩:星野源
原作:森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫刊)
監督:湯浅政明 脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)キャラクター原案:中村佑介 
音楽:大島ミチル 主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION
制作:サイエンス SARU 製作:ナカメの会 配給:東宝映像事業部
公式サイト:kurokaminootome.com

(C)森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会

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