『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』完成披露舞台挨拶が17日、都内・新宿ピカデリーにて行われ、石橋静河、池松壮亮、松田龍平、田中哲司、石井裕也監督が登壇した。
2016年に出版された最果(さいはて)タヒの同名詩集を原作に描く本作は、2017年の東京を舞台に、看護師として病院に勤務する傍ら夜はガールズバーで働く美香と、工事現場で日雇いの仕事をしながら死の気配を常に感じている慎二を軸に繰り広げられるラブストーリー。
主演に池松壮亮、石橋凌と原田美枝子の次女で本作が映画初主演となる石橋静河が抜擢。言葉にできない不安や孤独を抱えながらも、誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす美香を石橋静河が、どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる青年・慎二を池松壮亮がそれぞれ演じる。共演に佐藤玲、三浦貴大、ポール・マグサリン、市川実日子、松田龍平、田中哲司が名を連ねる。
本作で映画初主演を果たした石橋は「今回が初めての主演だったんですが、たくさん戦って、たくさんの人に助けられました。すごく良い映画になったと思います」と手応え。一方、冒頭の挨拶で「『世界は...』あれ?あ、夜空か...(笑)『夜空はいつでも最高密度の青色だ』を観に来て下さりありがとうございます」とタイトルを間違えるハプニングもマイペースっぷりで乗り切った松田。完成した作品に「いろいろ想像を超えてきた。良いタイミングで参加できてよかったです」と明かした。
石井監督とは3度目のタッグとなった池松は「今回は割といつになくフレッシュなメンバーが集まっていて、(年齢層に)若い勢いがありました」と述懐。石井監督は「池松くんはものすごい才能があって。これだけあったら生きるのが大変だろうなと思うくらい。(才能がありすぎて)心配しています」と称賛していた。
イベントでは、本作のタイトルにかけて「東京は何色だと思いますか?」との質問が。石橋は「透明かなと思います。いろんな人が居るし、いろんな場所がある。同じ場所でも人によって誰といるか、どんな空気なのか、それぞれ雰囲気が変わる場所だと思うので」と回答。池松は「この質問のせいで結構体調が悪いんですけど...」と笑をとりつつ、「ピンク。桜がいま綺麗なので」と明かした。一方の松田から「パッて浮かんだのは、赤・青・黄色。止まれ・進め・どうする?っていう(笑)」と信号?にかけた珍回答が飛び出す。会場が笑いに包まれる中、池松は「黄色で『どうする?』はダメですよね(笑)」とハニカミながらつっこんでいた。
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は5月13日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースにて先行、5月27日(土)より全国公開
【CREDIT】
監督・脚本:石井裕也
原作:最果タヒ(リトルモア刊「夜空はいつでも最高密度の青色だ」)
出演:石橋静河 池松壮亮 佐藤玲 三浦貴大 ポール・マグサリン/市川実日子/松田龍平/田中哲司
エンディング曲:The Mirraz「NEW WORLD」
製作:テレビ東京、東京テアトル、ポニーキャニオン、朝日新聞社、リトルモア
配給:東京テアトル、リトルモア
公式HP:http://www.yozora-movie.com/
(C)2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会